犬系彼氏、猫系彼女。【青山陸】

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あんなに泣いてるあいつを見たのも久しぶりで、



あんなに冷たくされた…というか拒否されたのは初めてで。



でもそばにいてあげないとあいつが壊れちゃいそうで、もう一度Aの好きなココアを持って部屋に戻る。









『A。ココア作ってきたから、一緒に飲も？




俺やっぱり心配だよ。





どんなことあっても受け入れるから、教えて？




お願い。』





そういうとゆっくりと喋り始めたA。









「…昨日…会食に付き合ってほしいって…HIROさんに言われて……いつもお世話になってるからって仕方なくついてったの………」




『うん、それで、、？』





「その相手の方がね…女遊びが激しいっていうか…………


前々からよく受付であった時でも誘われてたりして…でもずっと断ってたんだけど無理で……


でも横にHIROさんいるから大丈夫だろうって油断してっ…」




一度止まったのにまた泣き出すA





「HIROさんが急用で事務所に戻らなきゃいけなくなって…取り残されたのがAとその相手の社長とその人の秘書の人だけで…




もう1軒行かないかって誘われて、でも嫌だって断ったら…急に一発殴られて…動けなくなったのをいいことに秘書に連れてかれて、車に乗せられて………




着いたのが……ホテル、だったの………」




『は？』




は？としか言いようがなくて、Aが悪くないのも頭ではわかってるはずなのにイライラが止まらない。





「それで…逃げようと思って…………



荷物も全部持ってタクシーに乗る間際に呼び止められたの…




お前一人のせいで、16人の人生かかってるぞ、って……他にも、事務所がかかってるんだぞって……




みんなとの、プライベート写真ばらまくって…おど、されて………着いてくことしか、できなかった…………」




なんだよそれ。



その社長おかしすぎるだろ…




『それでどうなったの？』




「そのまま、抱かれることしか、できなかった……






ごめん、こんな彼女で……………



りっくん、………









_____________________もう、別れよう？」




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