いとおしいね、

大事な姉です ページ10

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__________ とあるインタビューにて





｢Twitterで"今も武智選手に朝起こしてもらっていますか？"という質問がありましたが…｣

｢今はもう、武智が寮出ちゃったんで…。最近は熊倉が起こしてくれます。｣



再び、広い体育館で椅子に座った小野寺にインタビューを行っていた。前回同様、Twitterから届いた質問にも答えてもらっている。



｢朝起きれないのは昔からですか？｣

｢そうですね。昔はよく姉に起こして貰ってました。｣



インタビュアーは｢お！｣と思っただろう。実は小野寺の姉についての質問も数件きていて、丁度訊ねようとしていたのだ。

前回のインタビューで姉の存在が明らかになってから、ファンの間で"姉と小野寺のやり取りや絡みを見たい"と言われていた。



｢実は、前回のインタビューで小野寺選手にお姉さんがいると知ったファンの方が、もっとお姉さんとの話を聞きたいと、そういう声がありまして。｣

｢姉ですか？え、なんか意外ですね。｣



小野寺は、前回のインタビューで話題に出したことを姉に電話で報告したらしい。とても律儀でしっかりしている。



｢この間のインスタグラムの写真とか、｣

｢ああ〜ありましたね。｣

｢それを見たファンの方から、"お姉さんにデレデレですね！"というメッセージもきています。｣

｢デレデレ…？どっちかというと、姉が結構昔から僕に甘いんで…。｣



小野寺は｢うーん…｣と両手を合わせて唸った。



｢姉とは昔から仲良かったんですけど、僕が高校生くらいの時に、なんか…ちょっとした反抗期？みたいな。思春期的なやつで、姉に対して邪険というか、反発してた時期があったんですよね。｣



｢今はもう仲直りしてるんですけど…｣、そう言う小野寺は苦笑いを零した。これはとても意外である。



｢申し訳ないなとか、勿体なかったなとか。色々あるんですけど、その分というか、姉のこと大事にしようって思って。そう考えると僕がデレデレかもしれないです。｣



｢これ恥ずかしいんで使わないでください｣と言った小野寺は照れくさそうに、それでいてやさしく笑った。









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