賞味期限。2

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_Ryuto side_








「お、裕太くんおはよ」

中務「おはよーさーん」




楽屋にはもうほとんど人が集まっている。

きょろきょろと辺りを見回すと、ちっこいのが一人いない。...優しかおらんやん。



「なあ裕太くん。Aは？」

中務「...さっき廊下で会ったけど、」

「えー、あいつなにやっとんの」

中務「ロッカーやない？」



一向にスマホから目を逸らさない裕太くんはいつもより素っ気なく返答する。
これだから最近の若い子はスマホばっかり......。

裕太くんにぶーぶーしていると、扉からAが入ってきた。
優の方に真っ先に行って、何か会話をしてからまた楽屋を出ていった。



「え、どこいくん」

中務「ちょ、龍友くん独り言多いうるさい」


「...うん」



ゲームに真剣な裕太くんに怒られてしまったが、半分聞き流してるも同然だ。


気づいたらAばっかり追っかけて。
心配やから様子が気になってただけかもしれないけど。


Aは、優が別れたこと知ってるのかな。

いつかのAの泣き顔を思い出すと、胸がぎゅっと痛む。



篠田「あ、龍友っ」

「ん？」


篠田「私とまたご飯行きたいんだって？
Aちゃんが私にわざわざ言ってくれたよ。」

「ご飯？......ああ、」


...あのあほ。何言ってんねん、ほんまに。









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