賞味期限。2

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『話したいこと...ですか、？』

篠田「うん。...二人じゃないと、話せないと思ってご飯に誘ったの。」



冷や汗が背中を伝う。...何を、言われるのだろうか。

ウエイトレスが料理を並べ、礼をして去る姿も目に入らないくらいの緊張に追い詰められる。


目の前に食事があるというのに、私も篠田さんも一向に手をつけない。

食べながら話をするのも、聞くのも、なんとなく違うと思った。

もっと、ちゃんと聞かなきゃいけないような。


篠田さんの唇が、微かに、少しずつ開いていく。




篠田「Aちゃん、龍友のこと好き？」

『っえ...？』


篠田「私は、龍友が好き。」




篠田さんの目はとても嘘をついているようには見えない。

私は、この時激しく動揺してしまった。
隠しきれないくらい、目は泳いでいたことだろう。


頭がクラクラする。

最悪の予想が、当たってしまった。
来て欲しくない未来が、今始まろうとしてる。

でも、私はあくまで強気でいなきゃいけない。


そうでもしなきゃ、すぐに、この場で、泣き崩れてしまいそうだから。




『...それだけのために、ご飯に？』

篠田「......そうだよ。」

『篠田さん、何か勘違いしてますよ。』


『私と龍友さんは、そういう付き合い方はしてませんから。』



私と龍友さんは、"そういう恋愛"の付き合いなんか、していない。

1ヶ月の関係、終われば兄妹みたいな関係だから。


きっとこの関係が終われば、ただの仕事上の付き合いで、たまにご飯に行く兄妹みたいな関係だって。

そう、言えるから。


だから私は今、この場で言い切った。









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