愛故に。

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_Alan side_









『だいたいですねぇ！！思わせぶりなんですよあの人はーっ！！』

亜嵐「わかったから落ち着きなさい...。」




ふわふわしていて、上手く話せてない。


上着を届けたあと、俺も撮影を終えてAと飲みにきてる。

相談も兼ねて。



Aがこんなに酔うのは珍しい。

...きっと、不運続きで鬱憤が溜まってるんだろうなぁ。


最初から度数の強いものを頼み続けてこうなってしまった。




『やっと気づけたのに、苦しいだけです...こんなの、』



亜嵐「...裕太くん変わったよ、最初の頃と」

「今はAに心開いてる感じがする」



『そうですかー...？』

亜嵐「じゃなきゃ抱きしめたり、助けたりしないって。」



とろん、と落ちた目で話すAに笑ってしまう。

裕太くんも放っておけないだろうなぁ。



本当に、早くくっつけばいいのに。

2人とも素直じゃないんだから。



裕太くんに至っては不器用だし、塩対応だし。

その癖に独占欲強いから。






せっかくだから、リーダーがお節介してあげようかな。


Aの携帯で、画面の中の"中務裕太"の文字を押した。






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