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あー、こんなこと前にもあった。

いつもと違うベッドと動けない身体。



ふと目を開けるとすぐ近くには中務さんの寝顔。

ベッドから出ようと試みるとより一層強まる背中に回された腕の力。


...私のこと抱き枕かなにかと間違えてませんか?


仕返しに、目にかかる赤い髪にそっと触れた。





「...寝込み襲うとか変態か」

『うわっ?!!お、起きてたんですかっ?!』

「俺の方が先に起きた」

『と、りあえず離してくださっ、?!』



「もうちょっと、待って」



寝起きの掠れた声がなんだかいつもより色っぽい。

首筋にかかる熱い吐息に擽ったさを感じて、思わず身を捩った。


行き場をなくした私の左手に指を絡め、ぎゅっと繋がれる。



なんか、恋人みたいで恥ずかしい...。

止まない鼓動は中務さんに聞こえてるんじゃないかって思うくらい早くなってる。




「なんか変なこと考えてるやろ、変態」

『か、んがえてません!!』

「ふーん...」



赤い髪の向こう側にある目は細められている。

...今日の中務さんなんか大人すぎるよ。


表情も、声も仕草も。全てに色気が漂っている。



からかうように再度強く繋がれる左手。

だめだ、このままじゃ流される。



『っなかつかさん。ちょっとの約束です...!』

「...ん。」




少し名残惜しい気もするけど、その考えを頭から消し去るように温かい腕から離れた。


中務さんは、何を思ってこんなことしたのかな。

寂しかった?熱のせい?それとも、遊ばれてる?


わからない。

ただそれだけに疑問を抱いて体温計を渡した。







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- 心にストンと落ちてくる葵子さんのお話にいっつも助けられてます。更新大変かと思いますが頑張ってください!応援してます! (2018年8月17日 1時) (レス) id: db0c6e08f6 (このIDを非表示/違反報告)
さちまる◎ - とてもおもしろかったです!佐野くんのお話も見てみたいです。これからもがんばってください!更新楽しみにしてます!! (2018年3月30日 18時) (レス) id: ed9abe364f (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 莉愛さん» わあああ!!めっちゃ嬉しいです...!(;Д;)(;Д;)ありがとうございますっ!!本当に励みになります! (2018年3月27日 23時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - 言い忘れてました(汗)初めまして!更新頑張って下さい! (2018年3月27日 22時) (レス) id: 936ea7fe0b (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - 私、この作品大好きになりました!これからも葵子さんの素晴らしい作品を期待しています!頑張って下さい! (2018年3月27日 22時) (レス) id: 936ea7fe0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵子 | 作成日時:2018年3月9日 17時

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