愛故に。

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_Yuta side_









亜嵐「こいつ泣かせたら俺がアンタを辞めさせるで...！」


「いや、ほんまに勘弁してや〜。」

玲於「なに、そんなこと言ったの裕太くん」




さっきから馬鹿にされてる気しかしないんやけど。

男前ー、とか言ってるけど思ってないやろ。



とりあえずあの1件をHIROさんに報告したら厳重注意で済まされた。

良かったなぁ、首の皮一枚繋がって。←




玲於「裕太くんってAのこと嫌いなんじゃなかったっけ。」

「...誰がそんなこと言うてん、」

亜嵐「え、じゃあ好き？」


「どうやろなぁ。」




なんで否定できなかったのかはまだわからない。

ただ、あいつが辞めるのがすっごく嫌で泣かせるのは俺だけで充分やって思った。

だって、気づいたら頭に血が登ってたんやもん。



え、これってもう手遅れなんかな。

...流石に俺やって恋愛初心者ちゃうし。




「うわあ、これやらかしたやつや...。」


亜嵐「髪と同じ色してるぅー。」

玲於「やだぁー裕太くぅーん。」

「黙らっしゃい。」



赤い顔を見せないように手で覆った。

自覚してしまったこの感情に、俺はどうしたらええんやろ。


いや、今更好きです言うても"何やお前"ってなるし。


恥ずかしすぎる。

これは勝ち目なし...？



だってあいつ俺のこと嫌いやん。

あ、今自分で言うて傷ついた...。←




『おはようございまーす』



ガチャっと開いたドアから少し冷たい空気が入ってくる。

ほんまに空気読めんし、タイミング悪いやつ！！



向かいの2人に小馬鹿にされとるもん！

やめてや！！


別に好きちゃうし！！！！(墓穴)






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