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溢れる涙を拭いながら
走って辿り着いた、青く広がる海
「(あの人...)」
いつもは誰もいない、私だけの秘密の場所
そこに彼がいるのはなぜ？
制服のズボンの裾を捲って、足を海につけて
青色が良く似合う
.
「(...あれ？)」
さっきまであんなに笑ってた人が
寂しそうに、苦しそうに俯いている
.
真「あっ...」
私に気がつくと、途端に嬉しそうに笑って
私の方へ駆け寄ってくる
真「ここ、Aと初めて会った場所やから」
真「待ってて良かった(笑)」
.
笑う彼の頬そっと手を添える
男の子なのに、何て綺麗なんだろう
「どうしたの？」
紙一重を生きているあなたに
声をかけずにいられなくて
.
真「...京都の友達に電話したんよ」
真「そしたら、後ろで前のクラスメートの声が聞こえて」
.
真「...何だか寂しくなってな」
苦しそうに笑う彼は
きっと、転校する前も変わらず人気者で
たくさんの大切な人と別れを経験したんだろう
･
「...あなたまで、そんな顔しないで」
悲しい顔は勿体ない
あなたには、キラキラ眩しい笑顔がよく似合う
･
真「A！」
海に飛び込めば足から膝、腰まで
どんどん海に満たされていく
.
真「制服のまま！？」
いつも普通に入る私からすれば
そんなに驚いているのが面白くて
.
どうしてだろう、今日は変な感じ
彼の前では話すことが怖くない
.
「嫌な事、哀しい事があると...海に入るの」
「大丈夫、あなたの哀しみも海が流してくれる」
彼の手をとって海へ誘う
「だから、あなたは笑って...？」
.
上には綺麗な空の青、下には綺麗な海の青
斜め上には輝く太陽
温かく、優しく、私を包み込む
「...気持ち良い」
.
すると、突然水飛沫が目の前に散って
太陽の光でキラキラ輝いて
飛沫の中に彼の顔が見えて
真っ直ぐな目で私を見つめて
両手で、私の頬を包み込む
真「A...、俺と付き合って？」
･
隆“A”
彼の告白をやっと理解した瞬間には
あの人の声が頭に響いて、支配していた
.
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り ょ う な な ＊(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます！これからも楽しみにしてます！本当に大好きな小説です！ (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい！！ (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年1月5日 19時
