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私の気持ちなんて、彼に伝わらない
残酷にも揺らされる体
「...っ......、やめて...っ...!」
泣いて喚いたって無駄なこと
彼は欲望のまま、私に体をぶつける
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「やぁ...っ...、いや...っ.....」
さっきまで、あなたの隣にいれば
あんなにも幸せだったのに
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隆「...っ...そんな風に抵抗してさ」
隆「あんまり声出すと、あいつに聞こえるよ?」
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あなたの優しい笑顔が浮かぶ
「(...真司郎)」
真司郎、助けて...
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真「...A?」
私を呼ぶ声がして
咄嗟に扉の方を見ると
真「戻って来ないなって思って...大丈夫?」
ドアの外から、真司郎の声が聞こえた
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真「お兄さん、一緒?着替え終わった?」
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「(...真司郎、真司郎...っ...)」
“助けて”と彼に手を伸ばすことが出来たら
なんて、こんな姿で言えるわけない
「まだ着替えてるから...扉、開けないで」
真「A!そっか、分かった!ゆっくり着替えるんやで?」
「ありがとう...部屋戻って待っててね」
真司郎、ごめんね
涙が溢れて止まらない
声を出せば、助けを求めれば
あなたはこんなに近くにいるのに
私が、臆病だから
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隆「......」
そんな私を、そっち側へ引き戻すように
速くなっていく歪な抽挿
「...っ...!」
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真「お兄さんは?」
「...隆弘くんなら...用事あるって...っ...」
真「そっか...もう少し話したかったな...」
そんな、彼の優しさに目を背けると
鏡に映る私と目が合う
あぁ、なんて汚いの
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隆「...っ...どこ見てんだよ」
彼の果てが近づく合図
微細な摩擦に、意識が朦朧とする
隆「...っ...!」
大きく息を漏らして、顔を歪めて
私の腹部に彼の欲望を吐き出す
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真司郎の隣で過ごした、あの時間、あの輝き
あんなものは偽りでしかなかった
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私の居場所は結局
彼が支配する、この世界しかないんだから
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り ょ う な な *(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます! (2018年3月15日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます!これからも楽しみにしてます!本当に大好きな小説です! (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい!! (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年1月5日 19時