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まるでどんな時も私の居場所を把握してるみたいに
いつから気づいていたのか、私を呼んだ
思い足取りで部屋へと入りながら
「わざわざ言うことでもないし...、9年も前のことだから」
そんな私の言葉に
真司郎が心配そうに、不思議そうに私を見てる
あなたが隣にいると
あんなにも強くなれて、幸せなのに
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隆「...そっか」
この人がいるだけで
私の全ての感情、神経が支配されてしまう
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真司郎の前、その後に隆弘くんの前に
冷汗をかいたコップを置く
真「ありがとな」
隆「ありがとう、A」
真司郎が、優しく笑う
だって、そんなこと言っても
お互いの気持ちが暗くなるだけだから
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「...何かおやつも持ってくるね」
逃げるように、立ち上がろうと体を動かすと
重力が増したように下側へ引っ張られる
横にいる隆弘くんが、私のスカートの裾を掴んだ
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「(何で.....?しかも、真司郎の前で......)」
動くことを許されずに
そのまま、強制的に隆弘くんの隣に座る
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「(...怖い)」
スカートを掴んでいた手は緩められて
太腿を撫で、段々と移動していく
机のおかげで、真司郎の視野には幸い入らない
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スカートの中まで入ってきた手
睨みを効かせて、止めてくれるよう訴えても
突き刺すような鋭い視線で脅される
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真「いただきます」
麦茶を飲む、何も変わらない真司郎
どうか何も気づかないで
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隆「Aと俺は...兄妹じゃないんだ」
隆弘くんのそんな言葉に
真司郎は、音を立ててコップを机に置いて目を見開いた
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り ょ う な な *(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます! (2018年3月15日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます!これからも楽しみにしてます!本当に大好きな小説です! (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい!! (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年1月5日 19時