13.ネズさんは守りたいらしい。 ページ13
9番道路に珍しい木の実があるらしい。
そんな噂を耳にした私は、仲間たちを引き連れて9番道路まで足を運んだわけだが目的の木の実は見つからない。ヨクバリスあたりが先に持っていってしまったんだろうか。
――欲張りだもんなぁ、ヨクバリス。
本当ヨクバリスとはうまく名付けたものだと思う。
とはいえせっかくここまで足を運んだのだから、せめて何かしらの発見をお土産にしたいところだ。木の実でなくても何か新種のキノコでもいいのだがと辺りを見回していると、ふと耳に何やら言い争うような声が入ってきた。
「…ちょっと、嫌っていいよるやん」
「えぇ？いいじゃない、俺たち別に怪しい男じゃないよ」
「そうそう、ちょっとお茶でもしようよ」
「……、…。」
会話からしてナンパをする男と、それを嫌がる女か。新しい発見とはいったが別に喧嘩を見つけたかったわけじゃあないが、正義感ばりばりの幼馴染の背中を見続けてきた私がそれを放置することも出来ず、小さくため息を吐くと視線を男たちへと向けた。
「ねぇ、その子嫌がってるじゃないの」
「あぁ？なんだよ」
「別におれたち誘ってるだけなんですけど〜？」
随分と男たちは柄が悪いらしい。
柄の悪さが現れた言葉を口々に呟く姿にまたもやため息が落ちてしまう。こういう輩はどうにも面倒だと視線を女へと向けるのだが、思いのほか若い女――いや少女に少しばかり目を見開いてしまった。
なるほど、断れない女も女だと思ったが、この年じゃあ断れるわけがない。
むしろこんな少女をナンパするってどうなのよという話だ。
「ねぇ、彼らはこう言ってるけど、どう？」
少女をこれ以上怖がらせないように優しく問いかけると、少女は小さな声で「嫌だって言ってるのに、離れてくれん」と呟く。
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モモ - ネズさんまだかなぁ〜 (2020年1月1日 12時) (携帯から) (
レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - かっちゃんさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが楽しく書きたいと思います^^ (2019年12月30日 23時) (レス) id: 72a7a46fdc (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - すごく読みやすいです！！！更新､楽しみにしてますね！！ (2019年12月28日 20時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青 | 作成日時：2019年12月24日 13時
