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…あぁ、…フラれちゃったなぁ…。
いつかはこんな日が来ると思っていた。だって彼は長年チャンピオンをやってきた男だ。彼がその気にならずとも引く手数多だろう。
でも、どこかで隣に立つパートナーは私だったらいいと、そうどこかで願っていた。
そう願っていたんだけど、それはあっけなく一番の友達という言葉によって打ち砕かれてしまった。
ぼろぼろと零れるこの涙は何十年分の恋心なんだろうか。――と、その時、家の中にチャイムが響き扉隔てた外側で「おーい、Aー！」という声が聞こえる。
あぁ、この声は――ダンデの弟のホップじゃないか。
ず、と鼻水を啜り溢れる涙を袖口で拭いて、それから一度大きく深呼吸をしてから「はーい」と笑みを張り付けて扉を開くとそこには、ホップ――と、ネズさんとキバナさんがいた。
「あ、れ？……えぇ、と、皆さんお揃いで……？」
なんだこのメンバーは。
不思議な組み合わせに思わず今日何か予定入れていたっけと頭上に疑問符が上がる。
「今日Aのところに行くんだっていったら、二人も一緒に行くっていうからみんなで会いに来たんだぞ！」
「あぁ、なるほど。はは、ごめん、ちょっとびっくりしちゃった」
これも本当。まさかこのメンバーで来訪するなんて思いもしなかったから。
はは、なんて笑ってみせたけれど、上手く笑えているだろうか。
「もしかして……泣いてました？」
不意にネズさんは私との距離を無遠慮に縮めると、目尻を親指の腹で撫で、どこか心配そうな声色で問いかけた。
「え？！そうなのか？？どこか悪いのか？」
「どうした？何かあったのか？」
そしてその言葉を機にホップとキバナさんも心配を口々に呟くのだからなんだか申し訳ない気分だ。
また目の前が涙で霞むけれど、ぐっとこらえながら「ちょっと」と少しばかりの嘘を呟くと、ネズさんは二人とは違って眉間に皺を寄せて訝し気な表情を浮かべた。
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モモ - ネズさんまだかなぁ〜 (2020年1月1日 12時) (携帯から) (
レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - かっちゃんさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが楽しく書きたいと思います^^ (2019年12月30日 23時) (レス) id: 72a7a46fdc (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - すごく読みやすいです！！！更新､楽しみにしてますね！！ (2019年12月28日 20時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青 | 作成日時：2019年12月24日 13時
