君にロックオン！【青根高伸】 (ページ40)

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39.当日ページ40

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あれから半年以上が過ぎた。
今後のことについて話し合ったり、親への挨拶をしたり。
結婚するとなるとやることが山積みだった。
結婚式の日取りをおさえたのは、6月。
世間ではジューンブライドなんて言われて、人気の時期なのかと思いきや
梅雨時期で雨の可能性も高いので、今では昔ほど人気の日程ではないらしい。
青根くんにブーケを渡された、歩ちゃんの結婚式の日に心に決めた
グリーンのドレスをお色直しに選んだ。
青根くんは同じくダークなグリーンのタキシード。

｢なんかこれ着ると、伊達工の頃を思い出すな｣

試着の時、青根くんがタキシードを羽織って、そう言った。

｢なんか懐かしいね｣

あの頃。高校生だった青根くんに恋をした。

｢ねえ、最初私に会った時どう思ったの？｣

控え室で、青根くんに聞いてみた。

｢大人って大変だなあって…｣

｢なにそれ。私個人の感想はないの｣

青根くんは照れながら小さい声で呟いた。

｢綺麗な人だって、思った｣

お互い、いつの間にか惹かれていて
お互い、少しずつ歩み寄っていって
いつの間にか付き合っていたように思う。
ぱっと見はなんの共通点もない、ただの新人ＯＬと
部活にいそしむ一本気な男子高校生だったのに。
こんな日が来るなんて思わなかった。

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｢新婦様、そろそろご準備の方を…｣

結婚式当日。
式は別々に入場、私は父親とバージンロードを歩くので
別の控え室へ移動した。

｢待ってるぞ｣

移動する時、青根くんがそう言ってくれた。