君にロックオン！【青根高伸】 (ページ36)

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35.再確認ページ36

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この人には相談…というか話したくはなかったけど。
人生の先輩だし、仕事の先輩だし…。
真坂さんに昨日のことを話してしまっていた。

｢まだ社会人2年目とは言え男は仕事に対して腹くくってるからねえ
男と仕事の話なんてしちゃダメだよ、そりゃあ噛み合わないさ｣

真坂さんは自販機でコーヒーを二つ買って一つを私に渡す。

｢結婚だってね、男にとっては責任だから。女の子には憧れなんだろうけどね｣

｢別に…夢見てるわけじゃないですよ…｣

｢まあ今日は俺が癒してあげるよ。飲み行く？｣

｢真坂さん私よりお酒弱いから先に潰れられたくないんでやめときます｣

甘えてたのかな、私。
優しい言葉で癒して欲しいって思うのは、ワガママだろうか。

｢まぁでも彼氏くんはまだまだ子供だね！
彼女のそれくらいの愚痴、適当に慰めとけば丸く収まるのに｣

真坂さんにそういわれて、はっと気づいた。
青根くんはすごく真面目だ。
きっと仕事にも真摯に取り組んでいるだろう。
私の仕事の愚痴に対して、真面目に答えすぎただけなのかもしれない。
ストレスや、弱っているせいで青根くんの本来のいいところを見失っていた。

｢謝ろう…｣

メッセージを入れると、夕方に返信が来た。

【すまん、今日は鎌先さんちに皆で集まる約束をしてしまった】

タイミングが悪い……。
でもまあ今日は仕方ない。
本当は早く会って謝りたいけど。
やっぱり、何があっても私の一番大好きなのはそのままの青根くんだ。
焦らずにいこう。
周りのカップルが、どうであってもいい。私たちらしく付き合っていけばいい。
私は青根くんが好きなんだから。