新幹線で一目惚れ 【センラ】

#19 ページ23

Aside．


ぶつかってしまった相手はまさかのセンラさんで、しかも名前まで覚えていてくれた。

咄嗟にセンラさんが握ってきた手も握手会の時と同じぬくもりと男らしいゴツゴツ感。


センラさんだと再確認した。


センラさんが自販機のコーナーをチラリと見て、座る場所を見つけた瞬間に、｢ちょっとお話せぇへん？｣って言ってきた。

さすがにお誘いだから断ること出来なくて思わず｢はい…｣と小さな声で言って頷く。


座ったのはいいものの、緊張して上手く話せなくてまたまた顔が赤くなる。


私コミュ障過ぎない？！


でもセンラさんは人と話すことが慣れているのか、いつも通りの声で私に優しく話しかけてくれる。


そしたら急に



セ｢ここで会ったのも何かの縁やし、Lime交換せぇへん？｣



と言った。


あれ…Limeってなんだっけ…

SNSアプリの…あれ…あれってリア友とかと連絡する時に使ってるアプリだよね…？


｢え？｣



私はLimeは聞き間違いだ！と思って一応聞き直す。
それでもセンラさんは


セ｢だーかーら！Lime交換しようや！｣


と、満面の笑みで言ってくる。




いやいやいやいやいやいやいや！！！



｢だ、だめですよ！｣



推しとLime交換とかダメだよ！さすがに！

センラーさんとcrewさんに殺されてしまう…()



セ｢え！なんでや、｣



センラさんの顔から満面の笑みが消えていかにも｢しゅんっ｣って言う感じの表情を見せる。



センラさんそれは反則だぁぁぁあ！！！


でも、ちゃんと言わないと…だめだって。



｢私はあくまでリスナーですし…｣



と緊張しながらも小さな声で聞こえるように呟く。


それをしっかり聞き取ったせんらさんは、



セ｢ああ、そっかあ…じゃあさ。｣



と話を続けた。







セ｢センラとしてじゃなくて、折原千里として、早川さんとLime交換したいって言ったらどないする？｣




、、、。

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