#75 ページ34
叫んだら誰か来るかな……。
?「おい」
声が聞こえた方を見るも、辺りは暗くて誰だかよく分からない。
男A「あぁん?なんだよ邪魔すんなよ」
?「邪魔はどっちや」
近づくにつれてはっきりと聞こえてくる大好きな声、聞き慣れた関西弁。
近付いてきたその人は、
セ「俺の彼女に何してんねん。」
大好きな……
「千里…さん…」
なはずだけど、楽屋での千里さんとは全く違って、冷たい目で、こちらを見ていた。
もちろん男の人も少しビビってるけど、私もこの千里さんの顔は見た事なくて少し怖い。
男が黙っていると、千里さんはこちらに近づいてきて、「手ェ離せや。」と低い声で言って私の手首を強く掴んでいた男の手を振り払う。
それにビビってしまったのか、男の人は
男A「か、彼氏いるなら言えよ…チッ。」
そう言って早歩きでこの場を去った。
そのあとは少し沈黙が続いてしまった。
なにかお礼を…
「ぁ…のっ…千里さっ…」
とりあえず礼を言おうとすると千里さんは急に抱きしめてきた。
楽屋の時よりも強く。
セ「ごめんなぁ、もっと早くに助けられんくて。」
なんで…謝るの、私が悪いのに。
何も出来なかった私がいけないのに。
「千里さんは……、悪くないっ…です…っ」
涙を堪えながら出した声はすごく震えてしまっていた。
セ「泣いてもええよ。手首、赤くなっとる、痛かったよなあ…」
そう言って抱きしめながら私の手首を見て心配そうな声を出して私の頭をゆっくり撫でる。
それになんだか安心して、涙も自然と溢れ出てきて。
「うっ……怖かった…っ…いたかったっ……」
久しぶりにこんな子供みたいに泣いたなあ…
千里さんに申し訳ないなあ…
「よしよし…もう大丈夫やで、ダーリンが助けに来たからなっ」
そう言って明るい声に戻って、また強く抱きしめてくれる。
彼氏の存在ってすごいな…。
新幹線であの出会いがなければ私は今頃こんな素敵な彼氏とは出会ってなかった。
神様、素敵な出会いをありがとう。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年12月8日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - さかたんがいいです! (2019年8月14日 8時) (レス) id: 1e074f746a (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - aonaさん» ファイト!!!!! (2019年8月13日 11時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» らぶらぶなの作ってみる…笑 (2019年8月13日 11時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - aonaさん» …分からん…(今俺の新作手こずってるから…(坂田さんメインのお話)待って本当に分からん) (2019年8月13日 10時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aona | 作成日時:2019年7月14日 22時