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会場が暗くなる。
ライブが始まるんだ。
そう考えると昨日以上に心臓の鼓動がうるさく聞こえてくる。
昨日と同じように始まりは殺陣からだった。
瑠「うううう志麻さん…っ」
隣では瑠花が泣いている。
やっぱり乙女だねえ…
ステージを見ていると、センラさん。
クールに敵を斬っていく。
普段とは全く違うなあなんて思って見惚れてしまう。
1曲目はそのまま、誠。
はあかっこいい……。まあ当たり前だけどさ…。
何曲目か終わって、Peacock epoch。
振りがない時、センラさんはチラリとこちらを見た。1回視線を逸らしたけど、すぐにまた私の方を見て目を見開いている。
所謂2度見ってやつ?()
照明のせいか少し顔が赤い…?
そんな驚いている顔もかっこいいなあ…なんて。
大好きだなあっ。
そんな気持ちを胸いっぱいにしながらペンライトをセンラさんに向けて振ってみる。
センラさんは目を細めて微笑み、手を振り返してくれた。
あ、これが確定ファンサってやつ…?
瑠「おめでとうじゃん、、、!」
「うううう(T_T)(T_T)」
瑠「あああ泣くなって!」
「だっでええええ…」
泣きながらも口元を両手で抑えて、鼻水が垂れそうなのを隠してセンラさんに視線を戻す。
センラさんは「やってやったぜ」というようなくらいなドヤ顔でこちらを見ていた。
え、かっこいいしんどい
瑠「いやあれはかっこいいというかきしょい」
「おい。」
瑠「ヒッ」
「いいから志麻さんでも見とけ!」
そう言って瑠花にプイッと視線を外し、ステージを見た。
瑠「ちぇ〜。そんなAも可愛いけどさ〜」
私達はステージを見る。
すると、センラさんが志麻さんに近づいてコソコソ耳打ちしてるのを2人でみた。
耳打ちが終わるとすぐ志麻さんが私たちの方にきて瑠花を見つけると目を輝かせて、投げキッスをしてきた。
瑠「う゛っ」
「ゴリラみたいな声出てる」
瑠「う、うるさい…!私も何か返さないと…」
そう言って瑠花はペンライトを外して両手でハートを作って志麻さんにむける。
すると志麻さんは余裕のある笑みでそのハートに向けて手で銃を作り、口パクで「バーン」と言いながら打ってきた。
瑠「アガッ…」
「倍返しされてんじゃん…」
瑠「志麻さんと結婚したい…」
「可愛いなあ?」
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年12月8日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - さかたんがいいです! (2019年8月14日 8時) (レス) id: 1e074f746a (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - aonaさん» ファイト!!!!! (2019年8月13日 11時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» らぶらぶなの作ってみる…笑 (2019年8月13日 11時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - aonaさん» …分からん…(今俺の新作手こずってるから…(坂田さんメインのお話)待って本当に分からん) (2019年8月13日 10時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aona | 作成日時:2019年7月14日 22時