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まお「行ってきなよ」
A「ん〜〜〜〜、、」
2年ぶりのアサヒはやっぱり顔が良くて周りに人がいて、何も変わっていなかった。
アサヒは私に気づいていない。男友達と楽しそうに話しながら写真を撮ったりしている。
無理だ、あの中に一人で入っていく勇気はない、、
諦めてアサヒの元から離れようとした。けど、
A「、、アサヒ!」
【やらぬ後悔よりやった後悔】これをモットーに、やらなかったことで後悔するなら行動しようと思っている私は、少しアサヒの周りの人がバラけた隙に話しかけた。
アサヒ「・・誰ですか?」
A「ふざけんな」
アサヒ「ごめんって笑」
A「、、久しぶり」
アサヒの視界に自分が入ったことを認めた瞬間、自分でも予想していなかったほど心臓が大きく飛び跳ねた。
あのときと同じようにふざけてくるアサヒ。2年ぶりの自分を受け入れてくれたことに安心した。
アサヒ「そういえば彼氏できた?」
A「、、、いいえ」
アサヒ「まじ?一人も?」
A「・・・・」
一人もできない原因はお前なんだよ、そう言いたいのを抑えて私は遠くを見つめた。
アサヒ「あ、写真撮ろ」
A「うん」
冷静に、普通に、ただの友達のように・・そう思いたいのに私の心臓は未だに大きく動いているし心做しか暑いし、可愛く写真を取りたいのに顔が引きつって上手く笑顔になれなかった。
未だにアサヒを目の前にするとアサヒのことを意識してしまう自分。何も進めていなかった。
アサヒ「後で写真送っといて、ありがとな」
A「うん、ありがと」
話していたのはたった数分で、まあ、特別なことは何もなかった。最初から分かっていた結果だ。いつまでもクヨクヨしている自分から目を避けたくて、友達の元へ戻った私は明るく「ミッションコンプリート!」と言って「イケメンと写真撮れた〜」とあくまで普通に振る舞った。
まお「は、震えてたくせによく言うよ」
この子には全てお見通しだったけど。
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cooky(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしております! (2022年4月15日 23時) (レス) @page23 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひくん | 作成日時:2022年3月7日 0時