自分が嫌いbyイチゴネコ ページ19
私は、12歳くらいの頃から誰にも相手にされなくなった。
「お母さん、」
「･･････」
「お父さん、」
「･･････」
お父さんは無言でシッシというふうに手を動かした。
突然のことだった。何でかは見当もつかなかった。私はふとその場にあった手鏡を覗いた。
「･･････何、これ」
頭に猫の耳が生えていたのだ。嘘、嘘、嘘!?昨日までは何にもなかったのに･･････
「あの子、妖怪に取りつかれたんですよ、きっと。」
「妖怪?そんなの俺の子じゃねぇ、醜いやつはとっとと家から出てけ!」
私は家から追い出された。
近所で仲良しだった女の子も、大親友だと思っていた子も、ふざけあっていた男子にさえ、無視される
ようになった。その間にどんどん私は猫化が進んでいき、手には肉球があり、しっぽまで生えた。
その度に自分が嫌いになった。
「なぁ、お前なにしてんの？」
ある日の夜、知らない男子に話しかけられた。
「盗んだ魚を食べてるんだよ。見れば分かるでしょ？」
「･･････お前、妖怪か？それも猫と人間のハーフ」
「それの何が悪いんだよ!!!」
人間じゃない自分が嫌い。
いいこになれない自分が嫌い。
自分が嫌いな自分が嫌い。
嫌いにばっかりなって、好きなものが何もない
そんな自分も嫌いだ
「俺、いいところ知ってるんだよ、ついてきな」
「は、?」
嫌われると思ったのに、彼は私の手を掴んで走り始めた。
「どこ、ここ?」
「･･････“妖怪の村”だよ。俺がよく昔から来ているところなんだ。
お前以外にもたくさん妖怪がいる。ここなら、楽しく過ごせるだろ？」
そう言って、彼は笑った。彼の優しさに私は泣きそうになった
───初めて、人間を“好き”になった
これは、もう20年も前のことだ。彼は元気にしているだろうか？
私は、妖怪の村に来て、2つのものを好きになりました。
1つ目は、さっきも言ったあの優しい彼。
2つ目は────
「ああーまたナァ先輩プリン食べてる!」
「ちょっとイアンちゃん!?」
「また!?今度こそ許さない!!」
「またプリンのこと?」
「まぁまぁ、、」
「しょーもな。」
個性豊かな妖怪たちです。
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三月 - 縁儺さん» う〜ん、一応ネッ友になったら入っていいんだけど… (2022年4月29日 1時) (
レス) @page41 id: 355318ffdd (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - あの…私も入っていいですか？(妖怪やらオカルト系が好きなんで…無理でしたらいいです) (2022年4月23日 19時) (レス) id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 拍崎狐拍さん» いいよ！ (2022年4月16日 20時) (レス) id: 43d8360e57 (このIDを非表示/違反報告)
拍崎狐拍(プロフ) - おはこんばんは！参加していいですか？（遅いけど…） (2022年4月16日 12時) (レス) @page40 id: b71dc75931 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀。(プロフ) - わかりましたー！ (2022年3月21日 15時) (レス) id: 0b0b8f154b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 x他6人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2022年3月5日 22時
