43、頼りにしてる ページ43
【コネシマ】
ut「呼んだ？？」
kn「呼んだ」
しばらくAの頭を撫でていれば、鬱が部屋に顔を出した。
後ろにはゾムも居た。
ut「Aちゃん、寝ちゃったんや……」
kn「おん、分かっとると思うけど………起こすなよ？」
ut「はいはい、………それで？ご用件は？」
kn「……」
kn「足、見てくれ」
ut「……」
ut「また怪我したんやな。無理すんなって昔から言うてんのに…」
俺のたった一言で察したのか、それとも呼ばれた時点で察していたのか、
大先生は怪我だと当てて見せた。
kn「別に大した怪我やあらへんわ。」
zm「大した怪我や。俺が見つけて手当てしてへんかったら、もっとヤバかったで。」
ut「そうなん？」
kn「気の所為やろ」
本当は立っているだけでも辛かったのかもしれない。
だが、Aの前で弱味を見せられないというプライドの方が勝っていたのだ。
大先生は「見るで」と一言言うと、服を捲った。
ut「……大分無理したな、これ。」
まだ包帯の上からしか見ていない筈なのに、大先生はそう言った。
そして、微かな音を立てて包帯を解いた。
ut「十分大した怪我やん。何でもっと早く言わんかったん…」
kn「言わんくても分かるやろ。」
ut「いやまぁ…分かるけど………」
kn「じゃあええやろ、はよ治してや。Aが起きる前に。」
ut「ん、分かったわ…」
流石大先生だ。
昔から俺の怪我を治してるだけあって、手際がスムーズで丁寧だ。
器用、というのもあるのかもしれないが。
ut「あの、さ、…もう此処には俺より医療に詳しい人が居る訳やし、俺に頼らんくても…」
手を動かしながら話を持ち掛けて来る鬱。
ちらちらと目を動かし、こちらの様子を伺っている。
kn「何言うてんねん。俺にはお前しかいないんや。」
ut「でも…」
kn「俺はお前を信頼しとる。せやから、……Aの為にも俺らと一緒に居てくれや。」
ut「……言われんとも、着いてくで。」
ふっと笑った鬱。
それを見て、何故かゾムも笑っていた。
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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜！続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月2日 22時) (
レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです（唐突な告白）応援してます！！ (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張ります！提案とは何でしょうか？ (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね！ …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか？ これからもがんばってください！ (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/
作成日時：2022年1月23日 21時
