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42、無理して ページ42

【コネシマ】

あれから俺は、Aから、俺がいない間どう過ごしていたのかを聞いていた。
いや、聞かされていた。

どうやら俺に対して、話したいことが沢山あるらしい。

『Aね!お庭で鬱お兄ちゃんといっぱい遊んでね?それから美味しいものいっぱい食べたの!』

Aの話す内容に、俺は目を柔らかく細めて「うんうん」と頷きながら聞く。

『あとね!お姉さん達、すっごくやさしかったの!』

kn「そうかそうか!それは良かったな…!」


こうやってAと話せる俺は、なんて幸せなんだろう。












『……ん〜…zz』


kn「……」

しばらく話していると、疲れたのかAは俺の膝に頭を乗せて寝てしまった。
その寝顔は、まるで天使そのものだ。

kn「……ゾム、居るんやろ。」

zm「…すげぇな。良く分かったやん。」

俺が名前を言えば、扉が開いてゾムが顔を出した。

zm「こうやって俺に気付くの、お前が二人目やわ。」

kn「お前の部屋は隣のはずやけど?ここに何しに来たんや。」

zm「足の怪我を見に来た。」

kn「は、?何を今更…」

zm「無理して歩いとる癖に良く言うわ。」

kn「…!」

何だコイツ………、気付いていたのか。

Aに心配させたくなかったから黙っていたが、確かに傷は完治していない。
今も服の下にゾムの包帯が巻かれている。

zm「ずっと見とった。ここに着いてからずっとな。」

そう聞くと、大先生に話しかけられたあの時、反応しなかったのに納得がいった。
俺の足をずっと気にしていた為だろう。

フードで目元が隠れていて、見られていることに気が付かなかった。

kn「だから何や、こんなの擦り傷や。その内治るわ。」

zm「悪化しても知らんで?」

kn「俺の勝手やろ。余計なお世話や。」

どうせ後から大先生に見てもらうつもりだった。
だから、Aとの再会を優先した。


もう、Aから離れない。あんな顔を見たくないんや…

kn「鬱を呼んでこい」

zm「はいはい」

Aが寝ている今のうちに見てもらう、それが良い。
面倒事は早く済ませるのが一番だ。



『…んぐ、、お兄…ちゃん…』

悪夢で魘されているのか、顔を顰めるAの頭をそっと撫でてやった。

kn「大丈夫や、俺はAの側に居るよ。」

43、頼りにしてる→←41、二人きりで



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ラム猫。(プロフ) - 無能のえび?■さん» ありがとうございます〜!続編も予定してますので、これからもよろしくお願いします! (2022年7月2日 22時) (レス) id: c5599bddd6 (このIDを非表示/違反報告)
無能のえび?■(プロフ) - めちゃくちゃこういう話好きです(唐突な告白)応援してます!! (2022年7月2日 21時) (レス) id: 1a63966cd0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 翔星さん» コメント、ありがとうございます!これからも頑張ります!提案とは何でしょうか? (2022年2月23日 17時) (レス) id: d966995688 (このIDを非表示/違反報告)
翔星 - わぁ、すごく良い小説ですね! …提案なんですけど、っていうのはどうでしょうか? これからもがんばってください! (2022年2月23日 17時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 猫さん» 盛りだくさんの誉め言葉、ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきますので、もっと心臓に矢を刺される覚悟をしてください!! (2022年2月18日 16時) (レス) id: 7f9f611098 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiwrwrd4/  
作成日時:2022年1月23日 21時

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