No,36 ページ37
rb「気分はどうや？」
ms「あら、皆さん勢揃いじゃない」
幹部全員揃って、地下牢……ミシェルの元へやって来た。
ミシェルは、がっしりと鎖で繋がれ、完全に身動きができない状態。
そんなミシェルに、幹部一同は冷たい視線を上から送る。
tn「散々騙してくれたな」
ms「呪いにかかったのは貴方達の責任でしょ？」
ut「捕まっても尚、そんな口聞くんやね」
ふんっとミシェルは鼻で笑う。
ms「鬱くん、私の味方だったのになぁ…」
ut「名前で呼ぶなや、気色悪いわ」
呪いが解けた鬱は、もう、ミシェルに柔らかい笑顔を向けることはない。
何なら、今は真逆で、とても冷たく、鋭い目をしていた。
gr「全部吐け、何の目的でやった」
ms「話すことなんてないわ。Aに全部話したもの」
ミシェルは表情を変えずに、Aをまじまじと見つめる。
そして、目だけ笑って言葉を吐き出す。
ms「可哀想に、無惨に舌を切って喋れないなんて…ホント可哀想」
kn「調子乗んな」
コネシマはミシェルの首に手をかける。
流石心ない男。怒りが増すと、すぐに殺すという行動に走る。
しかし、その男をAは服を引っ張って止めた。
Aの言うことは聞いて来ただけあって、空気を読んでコネシマは離れる。
kn「次はない」
ms「あらあら、怖い」
悪戯っぽく笑ったミシェルは、全てを悟った目でグルッペンに問いかける。
ms「私は死刑でしょう？さぁ、早く殺しなさい」
gr「言われなくても殺してやる」
ms「当然、…………殺すのは、Aよね？」
少し裏がありそうなその発言に、
一同は警戒してAの前に立ち塞がる。
ms「一番私を憎んでいるのはA。そうでしょ？」
『……』
Aは、銃を懐から取り出し、ミシェルに構える。
zm「ええんか、A」
ゾムの問いに、Aは一つ静かに頷き、
普段よりも殺気だった瞳で、ミシェルを見下した。
ms「楽しかったわ、A。また、後でね」
一瞬の発砲音と共に、ミシェルは脳からの大出血で、
無事、あの世へと逝った。
rb「……はぁ〜！終わったぁ〜！！」
kn「マジ、長かった…」
長かったミシェルの一件に終止符を打った解放感と満足感で、思わずため息が漏れる。
その他の幹部も、少し安心したように表情を緩めた。
とは言え、Aの舌は戻って来ない。
再び、気持ちが沈みかけたその時、ゾムの声が地下牢いっぱいに響いた。
zm「Aっ！？しっかりしてや！！大丈夫か！！？」
『う“うぅ………』
ガシャンという音で銃は地面に落ち、Aは膝から崩れ落ちた。
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ラム猫。(プロフ) - くろほたるさん» ありがとうございます！実は続編も出そうか悩んでいるので、その時はまた読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月25日 20時) (
レス) id: 02801ed11f (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - 最後はやっぱり彼らの事が大好きだという言葉が見えて満悦です。死後世界組の関係も個人に刺さりまして起承転結全て楽しめました。執筆お疲れ様です！とても面白かったので周回できます！ (2023年1月25日 18時) (レス) id: fe43882e7d (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 感動して頂けたなんて光栄です！なるほど…今作はここで打ち切りの予定でしたが、続編も考えて見ます！ (2022年11月28日 18時) (レス) id: c372fc4406 (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 今更ですが全話読みました、めっちゃ感動しました！個人的な感想ですが、wrwrdの皆が過去に戻って夢主ちゃんを救うみたいな展開があったらエモすぎる…次の作品も楽しみにしてます‼️ (2022年11月28日 17時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 狐の巫女さん» ありがとうございます！！語彙力の無さで理解して下さり、嬉しいです！！ (2022年11月5日 18時) (レス) id: 51f19f872f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年10月2日 22時
