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「Aちゃん、ちょっと来て」
『うん、分かった』
次の放課後、Aは数名の女子に強引に引っ張られ、空き教室へと連れて行かれた。
もう何度目だろうか。
「あのさ、調子乗り過ぎ、何回言ったら分かるの？」
「コネシマ君と当たり前のように会話しないで」
『でも、最近は関わってないy…ゔっ！？！？』
腹を勢いよく蹴られる。
「会話すんなって言ってんの！無視しろよ！！」
『ごめんね』
「何それ……謝って何になんのさ」
「きっしょ」
『本当にごめんね』
「ムカつく、黙れ」
今度は首を絞められる。強く、強く、強く……
『あ“………ゔ……ぐる、じ…ぃ…』
「あはは、愉快愉快w」
Aは顔を歪ませ、苦しそうに唸る。
喉が潰れてしまいそうだ。
死ぬ………本当に死ぬ。
kn「おい離せ、何しとんねん」
「！…コネシマ君！？」
『ゔ…………ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…』
コネシマの低い声が教室に響くと、女子はAから手を離した。
解放されたAは、力が抜けたのか尻餅をつき、咳き込む。
それを見たコネシマは怒りでどうにかなりそうだった。
「あのねコネシマ君！Aちゃんが私たちに暴力振るってきてね？懲らしめてたの！」
kn「……あ“？」
「…！」
コネシマのそのたった一言で女子達は息を呑んだ。
kn「お前らAのこと何も分かってないんやな、コイツがそんなこと出来る程の汚い性格してへんわ」
「で、でもね…！」
kn「何なら今のと同じことやってやろうか」
「…ｯ！」
『い“い、の………大丈、夫、…気にじな…い“で…ｹﾞﾎｯ』
kn「A………」
こんな時でも笑顔を向けるAは、これを一人で抱え込むつもりだ。
そんなのいくらAでもいつか壊れてしまう。
kn「お前ら、俺が女子に手加減すると思うか？」
「な、何言ってるのコネシマ君…」
kn「今の数倍の痛みを味合わせてやってもいいんやぞ、あ“？」
「…！？…ちょ、…か、帰ろっか」
「そう、だね…」
怖気付いた女子達は、顔を青ざめて教室を出て行く。
残ったのは、コネシマとAだけだ。
kn「ちょ、…A大丈夫か！？」
『う“、ん……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』
kn「やっぱりお前……」
すぐにAに駆け寄ったコネシマは、背中を摩ってやる。
Aは咳き込み過ぎたのか、目に涙を浮かべている。
kn「何で言わなかったん」
『…大丈夫、だから』
kn「どこがやねん、首まで絞められて」
『あはは…かっこ悪いとこ見せちゃった』
また作り笑いだ。
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作者名：ラム猫。 x他6人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年8月20日 14時
