青春の馬 3 (ページ27)

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久美 side

新年早々、私はAのお家にいます。

Aにはお雑煮を作りに来ただけって言ってるけど、実はもう1つ目的があるんだ〜

:

「Aちゃ〜んっ！ここおいで！」

A 「はーい！」

「最近はちゃんと乗ってきてくれるようになったねぇ〜」

A 「前は結構恥ずかしかった…」

「いちいち顔真っ赤になってたもんね (笑) 」

膝をポンポン叩くと、嬉しそうに乗ってきてくれるA。

Aの人見知りがすごくて、最初の方は難しかったんだこれが。

でも私にもすっかり懐いてくれて、ほんとに嬉しい (笑)

:

「はいこれ！私から〜！」

A 「えっ、これって…」

「もう分かるでしょ？」

A 「お年玉…？」

「ぴんぽーんっ！」

A 「そんなそんな…申し訳ないですよ…」

「何言ってんの！私からの気持ちなんだからさ〜」

A 「ありがとうございます…」

「これで可愛い服でも買いなぁ」

気持ち程度だけど、Aにお年玉を渡した。

慣れない東京で、しかもいきなりシングルデビューって、ずっと頑張ってたもんね。

何も言ってないけど、やっぱり家族にも会いたいだろうし。

もし子供が出来たら同じようにしてるのかなぁ… (笑)