青春の馬 3 (ページ11)

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久美 side

久しぶりのお休みの日、家でゆっくりしてると、突然電話がなった。

相手はAとひなのの学校からで、Aが体調を崩したから迎えに来て欲しいとのこと。

Aのご両親は大阪にいるから、緊急連絡先の所に私の名前を書いたんだったね。

急いでパジャマから私服に着替え、Aを迎えに行く準備にする。

メイクは…今日はもういっか。

大好きなAが苦しんでるんだから、早く迎えに行ってあげたい。

:

「A、A、起きて」

A 「ん…あれ、久美さん…？」

「先生から連絡貰ったんだよ。帰ろ？」

A 「すみません…」

「ううん。歩ける？おんぶする？」

A 「おんぶお願いします…」

「はい、乗りな。先生もありがとうございました」

『いえいえ、山本さんお大事にね』

A 「ありがとうございましたっ…」

急いで学校に行き職員室に向かうと、Aの担任の先生が保健室まで案内してくれた。

ベットで眠るAの顔色は、想像以上に悪くて…

おんぶして、とりあえず私の家に連れて行くことに。

Aとスクバを抱えて運ぶのはきつかったけど、Aを守りたいと思えば大丈夫だった。

:

「お腹が痛いだけ？」

A 「んー、なんか気持ち悪くてそれにぐるぐるするっ…」

「え、ちょっと目つぶっててね？」

Aをベットに寝かせて症状を聞いたところ、貧血っぽい感じがした。

予想通りまぶたの裏は真っ白で、そりゃ貧血と重なったらしんどいよね…

気持ち悪いとも言ってるけどまだ吐くまではいかないらしいし、今のところは大丈夫かな。

頭を撫でてあげるとすぐに眠れたみたいだしね。