青春の馬 番外編

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A side




目が覚めると見慣れない天井があった。

お布団もいつもと違う匂いな気がする。

右を向くと、ベットの前に椅子を置いて本を読んでる久美さんがいた。

久美さんの隣にはひなのもいる。

頭が上手く働かなくて、なんでこの状況になっているか理解が出来なかった。






:






上村 「あ、Aっ！」


久美 「A、体調大丈夫？」


「えーっと…」


久美 「覚えてないの？倒れたんだよ」


「あ、思い出した…」




2人に言われて思い出したけど、そういえば私、倒れたんだ。

状況を理解すると一気に体調が悪くなった気がした。

頭も痛いし何よりだるい。もう何もしたくないっていう感じ。




上村 「私、心配したんだよ…」


「ごめんねひなの…」




ベットに寝ている私に、ひなのが抱き着いて来てくれた。

ひなのの頭を撫でながら、自分の頭の中を整理する。

ここは久美さんのお家か。

何度も来させて貰っていたから分かった。

壁にかかってある時計を見ると夜の7時。

レッスンは11時から1時までだったはず。

ていうことは、単純計算で6時間くらい寝てたってこと？

また後で全部教えて貰おう。

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