青春の馬 番外編

自分の心配をしなさい ページ34

「おはよぉ…」


上村 「おはよ！あれ、体調悪い？」


「あー、やっぱ分かっちゃう？」


上村 「なんか目がとろーんってしてるよ。熱は？」


「6度8分だった」


上村 「Aにしては高いね」


「そうなんだよ〜。まあ大丈夫っしょ」


上村 「でもあんまり無理しちゃダメだよ？」


「はいはーい」




起きた瞬間に感じた違和感。

それは体のだるさだった。

6度8分で一見平熱のように思うんだけど、平熱が絶望的に低い私からしたら結構きつい。

でも今日はレッスンだけ。

来週横アリで行われる@JAM EXPO 2019のリハだね。

それが終わったら久美さんご飯が食べれるんだし、明日もオフだし頑張らなきゃ。






:






『じゃあラスト、4曲通しまーす！』


上村 「A、抜ける…？」


「大丈夫っ… あと1回で終わるから…」


上村 「…倒れないでよ」




2時間のレッスンはだんだんと終わりに近付いていき、残りは今回披露する4曲を通すだけ。

だけどノーウォーには参加しないから、私とひなのは3曲だね。

ドレミとキュンとキツネ




なんだけど…

明らかに朝よりも熱が上がってる。

いつもならこんなに息も上がらないもん。

でもあとちょっとだからね。

頑張って耐えないと…

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