青春の馬

・ ページ20

ついにヒット祈願当日がやって来ました。

私が走る区間は1区、ペアは史帆ちゃん！

ちなみに史帆ちゃんって呼んでるのは、
ファンの時からずっとそう呼んでて、としちゃんって呼ぶより呼びやすいから (笑)

推しメンと隣で走れるんだってモチベをあげて、トレーニングも頑張りました。

早起きして学校に行く前にひなのとジョギングしたり、電車に乗る時は1つ先の駅まで走って行くとかね。

1駅走るなんて大都会の東京でしか出来ない事、大阪は絶対出来ない (笑)

これも最初はバテバテだったけど、次第にあんまり息も上がらなくなってきた。

だからちょっと自信もついたかな。

トップバッターだしね、皆さんにいい形で襷を繋げられるように！






:






上村 「A、頑張って…！」


「うん！絶対2区で襷渡すから！」


上村 「待ってるね。」




オードリーさんの代わりに、見届け人はどきどきキャンプのお2人。

サトミツさん、バンジーの時みたいにまた泣くかなぁ (笑)

みんなに背中を押してもらい、スタート地点に着きました。

絶対走り切る！！






:






加藤 「なんかさ、このままだと行ける気がしない？」


「そうですね、今のところは (笑) 」


加藤 「こら、今のところはとか言わないの (笑) 」


「あははっ」




まだ1kmくらいしか進んでないけど、確かになんか行けそうな気がする。

若林さんが菜緒さんとあや姉さんを贔屓してることとか話してたからかも (笑)

私は別に贔屓されたいとかは思わないけど、あれはないと思うな〜 (笑)






:






「はぁっ、はぁ…っ」


加藤 「大丈夫、大丈夫、ちょっとペース落とそっか。」


「ごめんなさいっ…」


加藤 「んーん、だーいじょうぶだよぉ。もう半分まで来てるからね？」




スタート直後とは全く違い、肩で息をしないとしんどくなって来た。

信号待ちの間にある水分補給も、上手く飲めなくて少し油断すると水を戻しちゃいそう…

でも絶対に歩くのは嫌だったから、少しペースを落としてもらうことに。

なんか不安になってきたけど、無事に走り切れますように…

・→←ヒット祈願駅伝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す