philosophical girl【アンナチュラル】

philosophical 2 ページ4

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『これが高瀬容疑者の殺人の記録という事ですか？』



テレビの奥のニュースキャスターは、宍戸に聞く。


見出しのテロップには

“連続死体遺棄事件 容疑者宅から謎の暗号文”

と出ている。



宍戸の表情はサングラスであまり読み取れないが、
どこか神妙な感じを醸し出していた。



宍『はい。


このFormalinというのが
空き家で発見された被害女性で、

Asunderがバラバラ。
つまり、自宅で解体された女性を指すと思われます』



フリップには
アルファベットと殺害方法が書かれている。


それを指差しながら、宍戸は更に続けた。



宍『他のアルファベットも殺害方法を示しており、
AからZまで26人。


日本では不自然死のうち、
約12%しか解剖されません。

つまり、この26人の被害者のほとんどが解剖されずに、
自 殺 や事故として片付けられてしまったんです。


日本の解剖制度の盲点を突いた
狡猾な事件と言えましょう』


『その狡猾な犯人が何故自ら出頭したんでしょう？』



アナウンサーの問いに宍戸はまた口を開く。



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