あの空の下で、私達は四葉に誓った【名前変換オリジナル】

prologue 2 ページ3

風葉side

「ほんっと風葉って天然だよねー」
「ん？そう・・・？」
気づかないふりをしながら、演技を続ける。まぁ引っかかってんのは一部のひとだとは思うんだけど私みたいな素人の演技では。別にそれだけ騙せればいいんだけどね。でも演技し始めた頃よりはマシだと思いたい・・・小学校からだからなんだかんだ言って９年間弱やってるから上達してるか。
「次数学じゃん、ゲゲー」
「風葉は頭いいからなぁー？私なんて学年末赤点だよ赤点、やべー。ほんとに地頭良い人っていいよねー。」
地頭良い人っていいよね？それは勉強サボってきたやつが言うことじゃん。天然になるため、頭良くしていじめられないために勉強してきたんだよ？今までサボってたやつがふざけんな。ちょっと顔をしかめてみる。演技にも気づかないような鈍感女だから気づかないか。
「そえばもう卒業じゃんー。実感わかなーい！」
「んーそうだねー。」
「棒読み・・・」
そうだね以外に何言えばいいわけ？え？
「風葉は彩雲でしょ？いいなー頭いいよねー。」
「でしょー。」
「肯定するんかいっ！」
肯定するわそりゃお前より頭いいんだから。
「わー何してるのー？」
七海が割り込んでくる。めんどくさいんだよな七海はまじで。
「んとねー、風葉が彩雲でいいなぁって話ー。」
「へー！でもさぁ、彩雲っていじめとか多いんじゃなかった？大丈夫？なんかウザいやつ多いらしいし・・・」
「ふーん。」
いらない情報ありがとうございます七海さん。そんな情報聞いたこともないけどね。嫉妬は見苦しいですよ？

そして時は経ちまくり彩雲高校の入学式。

「はーいこっちでクラス確かめてから教室行ってくださーい。」
そっちをみるとめっちゃ混雑してる様子。友達作りには今何人かに話しかけちゃうことが大切なのです。人見知りさんに友達がなかなかできない理由はこれなのです。
「おはよー！これからよろしくね！」
「うん！」
んと、は、ふ、へ、ほ！星谷あった！Ｃ組かー。友達作る時間減らしたくないからさっさと教室行こ。知ってる人まぁいないでしょ？知らないけど。

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