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A side
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マ「あ、A!」
朝警察署に着いて早々マンゴー先輩の声がする
声のした方に振り向くと、心做しかいつもよりも笑顔な表情をしているように見えた
マ「おはよ!ねぇ今日ヘリ乗せて」
『おはようございます、良いですけど…』
突然の言葉に少し戸惑いながらもとりあえず了承する
その後にパトカーもバイクと乗せてと次々に言われるが、困惑で返事が出来なかった
マ「全部上手でしょ、のりたい」
『…いやそんなに上手くないですよ?』
いつの間にこんなに親しくなったんだっけ、と自分でもよく分からないマンゴー先輩との距離感に疑問を覚える
頭の中で戸惑いが渦巻いていると後ろから肩に手を置かれた
ら「おはようA、マンゴー」
振り返ると一日ぶりのいつもと変わらない表情の青井先輩が立っていた
聞こえたその名前に呼び捨てで呼ばれていたっけ、とまた疑問を頭に浮かべる
『おはようございます、一昨日ぶりですね』
名前のことにはとりあえず触れずに挨拶をする
ら「そうだね昨日非番だったし、…Aちょっといい?」
『あ、はい』
青井先輩に手招きされそのまま署に入ろうとすると、後ろから突然手を引かれた
何とか転けそうになるのを堪えて振り向くと、マンゴー先輩が何故か少し不機嫌そうにしながら青井先輩を睨んでいる
『…マンゴー先輩?』
マ「おれが話してたんだけど」
そう言って頬を少し膨らませる先輩
戸惑いながら青井先輩を見ると一瞬瞳が濁ったように見えた
『…あー、後でまた戻ってきますよ』
マ「ぜったい?」
『はい』
この場から何となく早く逃げ出したくてそんな事を言うと、不満そうにしながらも手を離して貰えた
ら「…はい、行こ」
今度は青井先輩に手を引かれて署内へと入る
急にどうしたんだ、と疑問に思いながら少し振り返るとマンゴー先輩の冷たい視線に背筋が凍ったような気がした
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ごーすと(プロフ) - のこさん» ありがとうございます!更新頑張ります…!! (11月24日 11時) (レス) id: bd04112ea4 (このIDを非表示/違反報告)
のこ - たまらないっっ更新待ってますっっ (11月19日 15時) (レス) @page14 id: 89fca1082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごーすと | 作成日時:2024年11月7日 0時