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「なるほどねェ。それで万事屋は壊滅状態と。」
私は近くのファミレスにはいり、メガネ君の話を聞いていた。
つまり、星海坊主はうさぎちゃんの父親で、彼女を連れて行こうとした。そして抵抗するうさぎちゃんに坂田が行けばいいじゃん的なことを言いうさぎちゃんを解雇、メガネ君も勢い任せに辞めてやると宣言した。
「はい。僕は何で銀さんが何でそんなことを言ったかわからなくて…神楽ちゃんもどこ行ったか分からないし…」
暗い表情をするメガネ君。よほど二人のことが大事なんだろうな。
「そうだな…坂田は坂田なりにうさぎちゃんのことを思って言ったんだと思うよ」
「え？」
メガネ君は酷く驚いた。大事なら引き止めると考えてたんだろう。
「いわば、認識の違いだよ。
坂田はうさぎちゃんがお父さんと一緒に居れば、そっちのほうがうさぎちゃんにとって良いことだと考えた。」
「そんな、でも神楽ちゃんは！」
「そう、うさぎちゃんにとってはそうじゃなかった。うさぎちゃんは今まで通り万事屋にいることが彼女の幸せなんだ。
それを坂田は分からなかっただけなんだよ。」
メガネ君は困った顔になった。坂田の考え(通訳：私なので違った場合は責任を負いません)を知ってどうすればいいかわからないようだ。
「僕は、どうすればいいんですか…このままじゃ、バラバラになったまま神楽ちゃんは行ってしまう…」
私はあっけらかんと言った。
「動けばいいじゃん」
何も難しいことを考える必要はない。私は呆気にとられるメガネ君にもうひと押し、と続けた。
「え？」
「二人は今すれ違ってる。なら君がどうにかすれば良い。
まだうさぎちゃんは地球にいる。
まだ、間に合うよ。」
メガネ君は何かを決めたようだった。
先程の暗い表情は今は見る影もない。
「Aさん…ありがとうございます。」
メガネ君はそれだけ残して席を立った。
坂田は多分、親を知らない。
かくいう私もそうなのだが、一般的な親や血のつながった家族というものを経験したことはなかった。
だからこそ、坂田は星海坊主と居たほうが良いと思ったんだろうな。
ホント不器用だね、坂田。
ちゃんと言葉にすればいいのにさ。
もし私が坂田の立場だったら私も親と行くことを勧めていただろうな。
相手の気持ちを推し測るのは、難しいことだなぁと思った。
「あーあー子供が遠慮してくれちゃってェ」
料金精算時、伝票には安いドリンクが2杯しか書かれていなかった。
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね！ (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜！自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！！ (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通行人N | 作成日時：2022年7月20日 11時
