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えいりあん母(多分)の格好をした局長サンの茶番は続く。
「お母さんもう知らないから。お母さん…もう3年前のあの時から息子はいないものだと思って……」
まだやるのこの吉○新喜劇。
いい加減にしろよと欠伸を一つした時、横から突っ込んでたパトカーによって局長サンはふっ飛ばされた。
………え?
「局長ォォォ!!」
パトカーから出てきたのは土方クン。どうやら局長サンをえいりあんと勘違いしたらしい。「えいりあんがなんぼのもんじゃーい!」と叫んでいる。
いやそれえいりあんじゃねーから。局長サンだから。
隊士たちは「局長ォォォ、しっかり!」と阿鼻叫喚である。
何これカオス。
私は土方クンのそばに寄り、マイクに見立てて握った左手を土方クンに差し出した。
「局長暗殺をしでかしてしまった土方クン。今のお気持ちは?」
「あ?いや殺そうとは思ってなくて、えいりあんと勘違いして……って何言わせてんだてめーは!!」
「そーですかァ。やはり動機としては局長の座を狙っていたということでよろしいでしょーか」
「よろしくねーよ!話聞け!」
「そうだったんですね〜、いつから局長暗殺を画策してたんですか?」
「オイこの場で管理官暗殺実行してやってもいいんだぞ」
辺りがグダグダな状況になってきた時、銀行から人の影が差した。
「誰か来る!誰か来るぞォ!!」
えいりあんの可能性にかけて「かまえ!」の合図でバズーカを一斉に向けた。
緊張の高まるこの一瞬。
ウィーンと、なんとも気の抜けた自動ドアの音とともに出てきたのは、
「いいから来いってんだよ。アレだマロンパフェ食わしてやっから。な?」
さっき会ったはずの星海坊主
「ちょ離してヨ離れて歩いてヨ」
と、星海坊主に連れられているうさぎちゃん。
………え?
星海坊主ってそんなにハゲてたの知らなかった。だってさっきヘルメット被ってたもんね。
てか星海坊主、以外と普通のおじさんだね。サラリーマンやってそう。
固まる真選組を前に、続いて出てきたのは坂田とメガネ君。「僕もマロンパフェいいっすかね〜」なんて抜かしている。
…………エ???
寄生型えいりあんの片付けも終わり、いつもどおりの業務に戻った私は見廻りをしていた。
一通り見て回ったし屯所に帰ろうとした頃、沈んだ表情のメガネ君とすれ違う。
気がついたら、私は彼に声をかけていた。
「メガネ君」
「ちょっとお茶しませんか」
「奢ってやるからさ」
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時