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鬼道丸の弔い合戦を終えた私達。
煉獄関は潰せたものの、その親玉は逃してしまった。
悔しいが当初の目的は達成出来たのでまぁ及第点である。
「あー悔しいなァ、みすみす親玉逃しちまうなんて。もっと上手い作戦立てられてたら良かった」
「しかたねーだろ、動員できる隊士の数にも限度があった。しかもでかい魚を殺ってたら、それこそ真選組が潰されてたかもしれねぇ。
もし今回のことで真選組に火の粉がかかったらてめーらのせいだ。
全員切腹だから」
は?
エ私やだよ切腹なんて。痛いじゃん!痛いじゃん!!
案の定、万事屋も抵抗する。
うさぎちゃんを介錯してやるとか言っている沖田クン、てめーも切腹だからな。
大嫌いな土方クンにでも介錯してもらえ。
そいで呑気に煙草ふかしてる土方クン、てめーは色々と(主にマヨネーズ)許さねーから私が介錯してやんよ。
「土方クンの介錯は私がやるわ」
「お前絶対ちゃんとやれよ」
「日頃の恨み辛みで手元結構狂うかも」
「オメーと総悟だけは俺の介錯頼まねーわ」
「じゃあAさんの介錯は誰がやるんでィ」
「ア、私切腹になったら本庁に帰るんで」
「殺すぞクソアマ」
真選組屯所の夜。
沖田は自室で芹沢から貸してもらった煉獄関についての資料を振り返っていた。
少し古いものだと芹沢は言っていたが、どれも正確な情報ばかりだった。
煉獄関について一応は解決したが、胸糞悪さは消えてはくれなかった。
そして、この事件を通していくつか芹沢についての謎が明るみになった。
なぜ、芹沢は煉獄関を潰すのに協力してくれたのだろうか
芹沢の果たせていない約束とは一体何だったのだろうか
疑問は尽きないが、芹沢に聞いたところで教えてくれはしないだろう。
思考がループに入り進まない沖田は、そろそろ寝るかと資料を閉じようとしたとき、ある文字が目に入る。
宮瀬 翔
その資料の最後のページ、
知らない名前が書かれていた。
芹沢が持っていた資料のはずなのに、書かれてある名前は別人のもの。
つまり、煉獄関について調べていたのはこの名前の人物。その人物に何かしらの物事があってこの資料が芹沢の手に渡った。
そう考察することができる。
資料をまとめた人物は芹沢とはどういう関係なのだろうか。
沖田の疑問を解消できない気持ち悪い感覚が胸に残ったまま、屯所の夜は更けていく。
煉獄関篇、了。
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時