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「酔狂な野郎だと思っていたがここまでくるとバカだな。
小物が一人はむかったところで潰せる連中じゃねーといったはずだ……。
死ぬぜ。」
坂田は普段のおちゃらけた顔をしたまま、誰よりも真っ直ぐすぎる目をして「オイオイ何だ、どいつもこいつも人ん家にズカズカ入りやがって。テメーらにゃ迷惑かけねーよ、どけ」と土方クンをからかった。
「別にテメーが死のうが構わんが、ただげせねー。わざわざ死に行くってのか？」
土方クンは坂田を止める。
それでも私は、坂田銀時という男はそんな静止を聞かないと知っていた。
「行かなくても俺ァ死ぬんだよ。
俺にはなァ、心臓より大事な器官があるんだよ」
彼が、誰にも止められないことを知っている。
「そいつァ見えねーが、確かに俺のどタマから股間を真っ直ぐぶち抜いて俺の中に存在する。
そいつがあるから俺ァ真っ直ぐ立っていられる
フラフラしても真っ直ぐ歩いていける」
坂田銀時は、昔から何も変わってはいない。
「ここで立ち止まったら、そいつが折れちまうのさ」
彼は誰よりも真っ直ぐな光を瞳に宿して、土方クンの横を通り過ぎた。
「魂が折れちまうんだよ」
「心臓が止まるなんてことより、俺にしたらそっちの方が一大事でね。
こいつァ老いぼれて腰が曲がっても真っ直ぐじゃなきゃいけねー」
坂田はそう言って歩いていく。
その後ろ姿は、とても頼もしかった。
坂田の背を見て、メガネ君やうさぎちゃん、沖田クンまで子どもたちのおもちゃを掴み、坂田にならって万事屋を出ていく。
皆、侍の目をしていた。
「芹沢、お前は何処までわかってた」
「何のこと？」
皆がいなくなったあと、土方クンは何処までわかっていたのかと問った。
土方クンは私の目を見て睨みつける。
「とぼけんじゃねェ。テメー全部知ってただろ」
私は微笑んだ。
「知ってたよ、沖田クンが坂田をけしかけたときからね。
坂田が煉獄関を知って黙ってる訳ねーからな。メガネ君も、うさぎちゃんも。」
天導衆が絡んでいるなら尚更。
頭を抱える土方クンに私は「悪いけど」と続けた。
「悪いけど、私も行くよ。」
「テメーも魂が折れんのか」
「いや？私はそんなたいそうなもん持ってねーよ。
ただ、果たせてねぇ約束があってな。」
「煉獄関ってのがあってな、俺はそれを潰そうと思ってる。」
「俺の心残り、お前に任せていいか」
「私は煉獄関を、潰さなきゃなんねェ」
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね！ (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜！自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！！ (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通行人N | 作成日時：2022年7月20日 11時
