よんつかみ ページ13
目の前にいるのは、机に伏せて眠る生徒。長いまつ毛と、整えられた黒髪が特徴的だ。
思わず写真を撮ろうとしてやめる。音で起こしたらダメだ。そろりそろりと手近な椅子に座る。
疲れてるのか。テストも近くて大変な時期だし、最近風邪も流行ってるから心配だ。
もしかして、自分に何か用があったのだろうか。そうじゃなくては保健室までは来ない。それなら起きるまで待とう。話す口実が出来たことが少し嬉しい反面、緊張してくる。
ふと、彼女の前髪の辺りに目が止まる。髪が一束跳ねている。普段は身なりを整えている分、可愛いと思う。これがギャップ萌えというやつか。
規則的な寝息をBGMに、引き出しから書類を取り出した。仕事もしないダメな男とは思われたくない。目が覚めるまで仕事をしなければ。
書類にペンを走らせつつ、「よく眠れたか？」がベストだろう。メガネを押し上げ、気持ちを整える。
全く、『憧れの先生』というのも大変だ。クールで落ち着いている知的な先生とか、なかなかどうしてプレッシャーが凄い。
プレッシャーの根源である彼女をちらりと横目で見る。幸せそうな寝顔に、思わず頬が緩んだ。まぁ、我慢してもうしばらく演じてやろうか。
可愛い恋人の、ためなのだから。
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寝癖/堪える/保健室
恋愛してる生徒と保険の先生の話。
漫画とかでクール系の先生をよく見ますが、もし演技だったら可愛いねっていう妄想の産物。
次回！
「よく眠れたか？」
でお送りします、お楽しみに！(続きません)
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スピカ(プロフ) - あの作品…とても良いとは思っていたけどこんな風に小説化するとは…語彙力高い！ (2019年11月12日 10時) (
レス) id: 107a705257 (このIDを非表示/違反報告)
冴(プロフ) - なんか……素敵！どこがいいとは言えないです語彙力よ来い。面白いので頑張って下さい！ (2019年10月27日 18時) (レス) id: cd880b444a (このIDを非表示/違反報告)
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