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｢____･･･と、いうと?｣
｢私は、貴方に『嘘』をつけ、とは言っていません。『事情』を話してくれ、と言ってるんです。｣
少し驚いたようだったが彼は笑顔を崩さず、私の発言を待っているようだった。
･･･反応が薄い、って事は当たってる･･･のかな。
｢･･･失礼だと思いますが･･･凄く胡散臭いんですよ、ニャルさんって。｣
正直に本音を言えば、彼はよく言われます、と苦笑した。
｢それに、たまたま会った男の人が精神障害を患っていて、その時に限って発症･･･なんて、
都合が良すぎると思うんですよ。｣
それに、と言葉を紡ぐ。
｢ニャルラトホテプ、でしたっけか。私、何となく聞いたことがある気がするんです。｣
｢･･･聞いたことがある、ですか･･･ふふ、そうか･･･｣
そういうと、彼はうっすらと笑みを浮かべ笑い出した。
･･･何か怖い。
｢くく･･･そうですね、貴女に嘘をつくのはもう無意味なようですね。･･･では。｣
そう言って彼はソファから立ち上がり、深々とわざとらしくお辞儀をする。
｢改めまして･･･私はニャルラトホテプ。外なるもの･･･邪神、と呼ばれる存在です。
先ほどは戯れ言を失礼いたしました。｣
･･･うわあ、さっきよりも胡散臭さが極まってるなあ･･･｡
しかし･･･じゃしん･･･?
そんな様子の私を見兼ねたのか、
｢簡単に言えば、神･･･ですかね。｣
そういって、私を試すように笑う。
｢･･･なるほど、邪悪な神って訳ですね。･･･それで、何なんです?｣
｢･･･何、とは?｣
キョトン、とした様子で問い掛けてくる。
いや、だって本題がまだだろう。
｢事情です、じーじょーおー!!さっきのは嘘なら、本当の事教えて下さい!!｣
｢･･･ただの気まぐれ、ですけど､｣
｢それが本当、ですね。わかりました。･･･では、｣
私は立ち上がって、キッチンに向かう。
｢神様の気まぐれなら仕方ない･･･のかな?まあ、どっちでもいっか。ニャルさん、多分朝ご飯食べてないですよね?｣
時計を見ると、8:00前。まあ、少し遅い朝ご飯と思えば大丈夫だろう。
｢･･･食べてない、ですが･･･あの、何を｣
｢事情は把握しましたから､泊めますよ。まあ、単なる気まぐれでしょうし、出て行っても構いませんよ｡｣
そういって、私は少し困惑気味の邪神様に向き直る。
｢さ、朝ご飯はパン派ですか?それともご飯派?｣
･･･なんて、問い掛けてみるのだった。
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白湯(プロフ) - ニャル様信仰さん» ありがとうございます…！！かなり不定期の更新となってしまい申し訳ありません…！続きは必ず書きます！ (2019年7月27日 22時) (
レス) id: 5c0d13b21d (このIDを非表示/違反報告)
ニャル様信仰 - 凄く面白いです！！続き気になります！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: 6f6bda2029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2017年9月16日 11時
