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「今日はオムライスを作りますよニャルさん！」
エプロンの紐を結びながら、ニャルさんの方を向く。
｢オムライス、ですか?｣
ふむ、といいながら、先ほど渡した黒いチェックのエプロンを身につけたニャルさんは頷いた。
｢いいと思いますよ。私自身、あまり食べたことがないのですが｣
｢えっ!?それは神生の半分損してますよニャルさん!｣
｢神
果たして神様に"生きる"という概念があるかどうかは知らないが、オムライスを(あまり)食べたことがないのはやはり損している。
と、いうのも、実は私はオムライスが大好きなのである。小さい頃からよく母にねだっては作ってもらったものだ。
なんて、今や大昔に感じてしまう小学生時代を思い出しながら調理器具を用意する。
…オムライスを作るなんていつぶりだろうか。
最近は簡単なものやレトルト、外食で済ませていたものだから、正直こうやってキッチンに向かうのは久しぶりである。
そう思うと、ちょっとわくわくしてきた。
「じゃあニャルさんには…野菜を切ってもらいます！あ、包丁はこれ使ってくださいね」
「はい、承知しました」
きゅ、と三角巾を結び、いかにもやる気まんまんといった様子である。
これは私も負けていられない。
最終的に炒めたりするのは自分なので、ニャルさんに切ってもらう野菜を無駄にしないよう頑張らねば。
そう思うと、少しばかり緊張してきてしまう。
…いかん、私が緊張してどうする。
相手は料理も(多分)知らない神様である。私が頑張らねばならんのだ。
よし、と手をぐっと握る。
大丈夫だ、私ならばきっとできる…！
謎の使命感に駈られながら、私はニャルさんに切り方を教えるべく彼のそばに行くのだった。
「Aさんどうですか、こんな感じですか！」
「ニャルさん違う！！突く物じゃない！！！包丁は突く物じゃない！！！」
終わり
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白湯(プロフ) - ニャル様信仰さん» ありがとうございます…！！かなり不定期の更新となってしまい申し訳ありません…！続きは必ず書きます！ (2019年7月27日 22時) (
レス) id: 5c0d13b21d (このIDを非表示/違反報告)
ニャル様信仰 - 凄く面白いです！！続き気になります！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: 6f6bda2029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2017年9月16日 11時
