手帳 �� ページ19
駅でぼーっとしていて、後ろから押されたのと、電車が迫るのを最後に、意識は途絶えた。
目が覚めると、銀色に輝く人間が立っていて、神だと名乗った。
「お前は死んだ。しかし、ちょうど別の世界に器に適するのがいるんだ。お前は精神的に強いようだし、大丈夫だろう。こちらの身勝手で別世界に送るから……そうだなぁ、良い能力を授けよう」
「『隠しているものが見える能力』ってのはどうだ？」
神様の言っていることがわからなくて、頭が混乱していて。
返事もできなかった。
夢だと思いたいのに、自分が死んだということに妙に納得してしまう。
もともと返事を求めていなかったのか、神様は気を悪くした風もなく、私の『意識』を十五歳ほどの『少女』に移した。
半分死にかけていたらしい彼女の魂はどこに行ったのかわからない。
私が体を乗っ取ったのが原因で、彼女のマゼンダ色の髪は銀色になった。
けれど、国で信仰されている『銀の神』と同じ銀髪だとされた後は、美味しい食べ物と贅沢な暮らしを約束され、王家から歓迎された。
なんでも、『神の使者』たる銀髪は百年に一度現れ、別世界からやってきて、素晴らしい能力で国を潤すらしい。
しかし、歓迎は受けていたものの、『隠したいものが見える能力』のせいで常に居心地が悪かった。腹黒く、腐った王家や貴族たちの心を見せつけられ、気持ち悪くて吐きそうだった。
実際にストレスで少しハゲたりもした。
そんな生活が五年ほど続き、王家は私に恩を返すように求めた。
六十年前。
国内の魔族が突然人間を襲い始め、全面抗争に発展したらしい。
結果的に、魔族でも力のあったヴァンサンという男が魔族たちを庇って国を立ち上げ、どこかへ消えたらしい。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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蒼鉛 - れてぃちゃんかあいい (2020年11月20日 21時) (
レス) id: 0d8498869d (このIDを非表示/違反報告)
ネロ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！ 更新ゆっくりになるかもですがよろしくお願いします！ (2020年4月26日 13時) (レス) id: c7ce3281d5 (このIDを非表示/違反報告)
なな - とっても面白いです！絵も上手ですね〜！夢主ちゃんめっちゃ可愛い！更新頑張ってください！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ(プロフ) - 小倉さん» ありがとうございます(*＞∇＜) (2020年4月22日 12時) (レス) id: c7ce3281d5 (このIDを非表示/違反報告)
小倉(プロフ) - おおお…面白い物語が始まりそう…！こっちも頑張って下さい！(`・ω・´)b (2020年4月22日 12時) (レス) id: 6c749d243c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネロ | 作成日時：2020年4月22日 11時
