魔王の一人娘になりまして。【オリジナル】

オーバーリアクション ページ2

夢とわかればどうってことない。



　ベッドに入った記憶があるのだから、これは夢。




　やけにリアルなのは私の想像力が豊かだからだと思う。



　今のところ角がはえていることと、体が小さいこと以外に不満はない。




　わざわざ目を覚ます必要もない。

　そういうわけで、部屋から出てみることにした。



　これまた豪華に飾り立てられ、重かったが頑張って押せば開けられないこともなかった。



「んんっ！」


　ドアが開かれ、窓のない部屋に爽やかな(爽やかな気がした)空気が入ってくる。




　それを胸一杯に吸い込み……扉の横に控えていたらしい二人の男と目があった。


　私と違って角はないが、カラフルな色の髪ととがった耳をしている。

　また、おとぎ話の騎士を連想するような格好をしていた。




「……ひ、めさま？」


　お？

　男の一人が私を見て呟く。



　私ってやっぱりプリンセスだったみたい。




「姫様が、お目覚めになった！」

「すぐに陛下に報告せねば！」

「お前は残れ。姫様をお守りしていろ！」




　冷凍されたように固まっていたのに、状況を理解した途端男たちは騒がしくなった。

　それから、一人の男が慌てて走り去っていった。




　陛下ってことは王様。私がプリンセス。
　つまりマイファザーってことね？



　マイファザーに娘が目を覚めたことを報告にって……。


　二人のリアクションがオーバーすぎるし、目覚めたくらいで騒ぎすぎじゃない？





　……なんて、そのときの私はのんきなことを考えていた。

宰相さん→←目覚めたら美幼女

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す