Butterfly -tkin- 《1》 (ページ2)

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宏太side

雄｢今日は間に合うと思ったんどけどな～｣

明るい茶髪にブレザーを着崩した
雄也がぱたぱたと
下敷きで仰ぎながら口を尖らせる。

雄也と光とは中学も同じで
まぁその時からある程度2人とは
差のある良い成績を取ってて、

高校も担任にはもっと上をすすれられたけど
別に俺はガリ勉したい訳でもないし。

わざわざ遠い高校選んで
毎日電車で時間かけて通うのもなぁ、と

結局腐れ縁の光と弟みたいな雄也と
同じここに、ランクを下げて来たわけだ。

光｢つか薮、前の中間学年2位だって？｣

雄｢えっ！｣

宏｢さぁ、あんま覚えてないけど…｣

光｢とぼけんなよ笑

さっき廊下に堂々と張り出されてたし｣

あー、確かに我ながらいい点数は取れたけど、
それは俺が特別賢いというか…

宏｢問題が思ってたより簡単だったんだよ、｣

雄｢おかしいな、俺と同じテスト受けたよね…？｣

光｢ほんとお前なんでここ来たんだよ、
下げるにしても勿体なくね？｣

宏｢しょうがねえじゃん、
家から一番近かったんだから｣

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