ゾルディック家の長男に溺愛されてます (ページ3)

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3話ページ3

転生してから10年が経った。

今では立派なゾルディック家の一員に。

とはいえ、まだ10歳なので暗殺の仕事はない。(拷問の訓練はあるけどね！)

学校にも行ってないので特にすることがなく、今日も家の敷地を散歩する。

「素敵よォ！ Aちゃん！」

「……」

「こっち向いてェ！！！！」

「……いや、キキョウさん。カメラ向けながら付いてくるのやめてもらっていいですか……」

「可愛いわァ！！！！！！」

き、聞いてねえええええええええ。

「母さん何やってんの」

「あっ！イルミお兄ちゃん！」

私は走って、イルミお兄ちゃんの背中に隠れた。

「母さんが盗撮してくるんだよ！」

「だって、Aがあまりにも可愛くて……イルもそう思うでしょう？」

「まあね。Aの可愛さは世界一だよ」

そう言って、私の頭を撫でるイルミお兄ちゃん。

普段、仕事をしてる時は怖い顔をしているけど、私の前ではこんな優しい顔をするんだよね。

そんなお兄ちゃんが大好き。

「あ、そうそう」とイルミお兄ちゃんが懐から一枚の封筒を取り出して、私に差し出した。

「これ、仕事の依頼」

「えっ！私に？」

封筒を受け取って中を見る。

そこには、標的と思われる男の顔写真が入っていた。

「初仕事がんばってね」

「うん！」