３０『雨の中』 ページ32
結局この日はいつも通りに…終わろうとしていた。
不可解な事があった。
合宿の事がもう学校中に広まっていたのだ。
「…一体、どこから…」
特にみんなの目が変わったわけでもなく、逆に応援されたりしたがどこから漏れたのか。
そして、この嫌な予感はどこから来るのか。
考えた先に、嫌な予感はぶち当たった。
…それは、みんなと一緒に帰路について別れた後だった。
＊
？「こんにちは、Aちゃん」
呼びかけられた声に、振り向いた。
ポツ、ポツと雨の音が静かなこの場所に響く。
空も、暗くなる頃だった。
？「1人で帰ってるの？」
「いや、違…」
言葉が、被さった。
？「立海の部員とでしょ」
立海の部員。いつもいる彼らの事の関係者なのかと喉が引っ込むような感じがした。
「……」
？「…答えなさいよ」
急に、声のトーンが下がってきている。
「君の言う立海の部員って…何の部活？」
私はその少ない確率を信じ、聞いてみた。
？「…分かってんでしょ？テニス部よ、男子テニス部！」
黒く、長い髪を揺らし彼女は叫んだ。
？「なんで…なんで、お前なんかと…合宿にだってマネージャーにだって…」
…あぁ、そうか。
「合宿の事広めたの、君か」
ベタなお話で考えると彼女は私が合宿に行く事に嫉妬した女子がいじめると思ったのだろう。
？「…そうよ」
「…学校の女子は、君のような目、向けなかったけど？」
憎い、憎悪の塊のようなその瞳を。
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にぼし - 美空さん» ありがとうございます！早速更新してまいります！ (2018年4月26日 20時) (
レス) id: f8707c236f (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます！頑張ってください(^_^)応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
オレンジプリン(プロフ) - いえいえ。更新頑張ってください( ＾∀＾) (2018年4月17日 19時) (レス) id: 3847ff2748 (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» 今気づきました、申し訳ございません…ご指摘ありがとうございます、手直しをしておきます。 (2018年4月17日 19時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月13日 1時
