塩ひとつまみ、砂糖少々。*yg* (ページ10)

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「できました。確認してください。」

ほんのわずかな時間なのに、ものすごいクオリティ。カフェで使うには勿体ないほど。

『すごい。ミンくん、すごいじゃん！』

「こんなの、大したことじゃないですよ？」

『ありがとう。助かったよ。』

「いえ。」

あれ？急に素っ気ない。
私悪いことした・・身に覚えがある。
大人げなくガン無視したんだった。

『ミンくん、』

「先輩、この前はありがとうございました。これ・・」

『・・ボールペン？私に？』

「この前無くしたっていってたので。でも同じものがなくて、似たものを見つけてきたんですが・・」

ミンくんには似合わない可愛らしい紙袋。
こんな可愛らしいお店で探してくれたんだと思うと、笑わずにはいられなかった。

『ありがとう(笑)こんな可愛いお店、一人で行ったの？』

「ホソクを誘ったんですが、ついてきてくれなくて・・」

『よかったのに(笑)せっかくだからありがたく頂くね？』

髪をくしゃくしゃに掻いて、恥ずかしそうにしてるのが可愛らしくて
気づいたらフワフワの髪に手を重ねてて
ミンくんの見開かれた瞳と目が合って

『ご、ごめ』

「だいじょぶ・・っす。」

顔が一気に熱くなる。
真っ赤になってる顔をみられたくなくて、急いで手を引っ込めた。

何してるんだろう、私。
可愛い子犬をみてる感覚で触っちゃった？
またミンくんに嫌われることしちゃったな。

「ユンギ兄！レジ頼めます？」

なんとなく気まずい空気を入れ替えてくれたホソクに感謝しながらも、ため息が出る。

ミンくんの髪に触れてた手のひらがじわりと熱を持つ。
さっきから胸がぎゅうぎゅう痛い。
年下の男の子にときめいてる？
そんなの、あり得ない。