第125話 ページ38
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「"蟲柱の胡蝶様よりお預かりしております"」
『"何ですかこれ？"』
「"詳しくはわかりませんが…。少しでも貴女を守るために身に付けておいて欲しいとの言伝も頂いております"」
『"へぇ…ありがとうございます"』
『(成程ね…藤の花かあ…)』
鬼に気づかれやすいなら、鬼が嫌いな藤を纏えってことか。
『(粧いもしてるし、髪も染めたからバレないとは思うけども…でもまさか…)』
「君、すごく綺麗だね。名前はなんて言うの？」
『(昼間は普通に堂々と花魁するの？私…)』
広い表座敷に私と他の2人の遊女、それと、それぞれに1人ずつ男がついた。
「ねえ、名前は？あまり見ない顔だが…このお店の花魁なんだよね？」
『…はい、私、
「藤雪さんか。本当に綺麗だね」
私の髪をひと房取ると、それに口付けをするその男。
…あ、やばい、全身粟立ったわ。引く。
『(まあ、枕仕事はしないから、芸を頑張るか…)』
…にしても、天元さんは私が芸をできること知ってたのか？でもそうじゃなきゃ素人がすぐ出来るようなもんじゃないしな。
なんて疑問を持ちつつ、立ち上がって扇を広げる。
『(…ああ、久しぶりだなあ…)』
凛と背筋を伸ばし、私は舞い踊る。
「(綺麗だ……)」
その場に居る老若男女を魅了する踊りは、忽ち吉原中に広まるのであった。
―――――
『花魁道中？』
「はい。月に1回、有名な花魁が集まり、皆で花魁道中を行うのです」
『で、それに参加するわけですね…』
「はい。ですが、Aさん…藤雪の意志を尊重致します」
…他の花魁も集まる花魁道中となれば、吉原中の人が集まる。そうすれば…。
『(鬼を見つけられるかもしれない…それに、須磨さんやまきをさんにも会えるかもしれないし…雛鶴さんの安否も気になる…)』
「如何致しましょう？」
『…勿論、参加します！』
――当日。
『どの花魁が来るかわかりますか？』
「ときと屋の鯉夏花魁、荻本屋のまきを花魁、京極屋の蕨姫花魁が本日はご一緒です」
『(まきをさんだけ…須磨さんにも何かあったのか…)
…わかりました。ありがとうございます』
綺麗な着物を着せてもらい、最大限に着飾られ花魁の集まる座敷へと案内された。
「あら、藤雪花魁。お久しぶり」
『鯉夏花魁。その節はありがとうございました』
「へえ…貴女が"最近"有名な藤雪花魁ねえ」
『…蕨姫花魁、本日はよろしくお願い致します』
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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (
レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話！夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます！！(*´-`*) シンプル！笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです！ (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます！！更新頑張っていきます！（*＾＾*）ああああ、ご指摘ありがとうございます（ ; ; ）すみません（ ; ; ）すぐ訂正します（ ; ; ） (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たくあん | 作成日時：2019年7月13日 18時
