第94話 ページ4
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愈史郎さんから出てきたのは、とんでもない言葉だった。
…アレが本当なら、確実に何かあったんだ、俺達と会ってない間に。
「(とにかく、彼女を探さないと…！)」
愈史郎さんに教えてもらった通り、今の場所より少し西にある寂れた家屋の並ぶ方へ来ると、人通りは先程よりも随分減っていた。
「(日も暮れてきたな…これはもしかしたら普通に鬼が出る可能性があるも……)」
と、クン、と漂う鬼の匂い。バッと振り返れば、ユラユラとこちらへ近づいてくる1匹の鬼。
「にん、げん…!!」
「(鬼…!!)」
「人間だ…！喰ってやる…！喰ってやる！」
「全集中 水の呼吸 弐ノ型……!!」
刀を構え、技を出そうとした時だった。
『氷の呼吸 壱ノ型 氷雨』
「…――っ！」
凄い速さで鬼の頸を斬首し、ふわり、とその場に降り立った女の子――。
…ずっと、探していた…ずっとずっと…生きていると…信じていた…
「まさか……本当に……！」
『……』
「生きていたんだな…A…！」
名を呼べば彼女は大きく目を見開いて、こちらを振り返った。
「よかった…本当に……！」
『えっ……』
「よかった…よかった…!!」
『あの…』
「A…！無事で…生きていてくれて…ありがとう…!!」
グッと涙を堪えながら、彼女の元へ行き、手を握れば、あの！と困ったような声を上げるA。
「あ、ご、ごめん！つい…」
『いえ！あの、それより、何か勘違いされてませんか？』
「……え？」
『誰かと私を間違えてるかと…』
「え…？い、や…何を、言って……」
『？初対面…ですよね？』
3ヶ月ぶりに見た彼女から出た言葉は、あまりにも残酷なものだった。
＊ ＊ ＊
――夢の中で、誰かに謝られた気がした。
「"原作の記憶だけ消してあげたかったけど…無理かもしれない…ごめん…"」
…誰だ…？
「"でも、君なら…きっと取り戻せるはずだよ…思い出は…色褪せないものだ…"」
…何の事…？記憶が…何だって…？
「"さぁ、もう目覚めて。必ず呼び起こすんだ、君がこの世界で得た、大切なものを…"」
『ん…』
起き上がれば、知らない部屋で寝ていた私。
…何してたんだっけ…思い出せない…。
と、頭を抑えていれば、大丈夫かい？と入ってくる女性。
「貴女、ウチの前で傷だらけで倒れてたのよ？大丈夫？任務の帰り？」
『…？任務？』
「？貴女、鬼殺隊なのよね？」
『……鬼殺隊…？』
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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (
レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話！夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます！！(*´-`*) シンプル！笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです！ (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます！！更新頑張っていきます！（*＾＾*）ああああ、ご指摘ありがとうございます（ ; ; ）すみません（ ; ; ）すぐ訂正します（ ; ; ） (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たくあん | 作成日時：2019年7月13日 18時
