第73話 ページ30
.
「本当にそのままでいいのか?」
『はい、左耳ならきちんと聴こえますし…右耳も雑音ですけど、音は聴こえるので、平気です』
藤の花の家紋の家で何日か休息した後、次の任務へそのまま行って欲しいと通達があり、2人で向かうことに。
「戦闘にはあまり参加しない方がいい」
『はは、ですね。また足引っ張っちゃうので…』
「そういう訳ではない。Aが危険な目に遭わないようにしてほしいだけだ!」
『あ、ありがとうございます…』
あの告白から、煉獄さんのアピールがもう凄い。私が照れるのをわかっていてやってるのもやばい。せこい。
…でも、
『(返事をしてない私が…何より卑怯なんだ…)』
きちんと言わなければ、特に、煉獄さんには。
『(私なんかより、もっといい人がいる…そして、ちゃんと彼を助ける…)』
「どうかしたか?」
『あっ、いえ!それより、次の任務はどちらへ?』
「うむ、短期間のうちに40人以上の人が行方不明になり、鬼殺隊員を送り込んだが、全員消息を絶ったと言われてる"無限列車"へ行く」
『ーーッ!』
…まて、もう、そこまで、来てるのか…。
「これ以上被害を出さないために柱の俺たちが行く訳だが…」
『(鬼自体は大丈夫。炭治郎と伊之助が斬ってくれた。問題はその後だ…猗窩座をどうするかが問題だ…)』
一方的だったあの戦いが、記憶から蘇る。あの、煉獄さんがボロボロにされたんだ。
いくら女を喰わない・殺さない猗窩座とは言え、攻撃してこない訳ではないはず…。
『(どうする…このまま行ってしまったらダメだ…何か…もう1人柱を呼ぶとか…)』
「A、冷や汗が凄いが…体調が良くないのか?」
『えっ…あ…いや、その…』
「無理なら俺がおぶろう。さぁ、乗ってくれ」
『いや、大丈夫です!少し考え事をしてて…』
「そうか?だが倒れてからでは遅いが…」
『本当に平気です!ありがとうございます』
わかった。と煉獄さんが返事をし、歩き出す。
『(…平気じゃないのは…貴方なんです…煉獄さん……)』
…とにかく、何としてでも助けなきゃ…あんなところで死んじゃいけないんだ、この人は…。
煉獄さんの後について歩き出した時だった。
「やあ」
『!!』
ドォン!
1256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時