第66話 ページ22
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時透くんとの任務も終え、蝶屋敷へ戻り、お風呂から上がった時、鏡を見て気がついた。
『…えっ?死にたい』
…なんで私猫耳なんて生やしてるの?
「ふっ、ふふっ…」
『しのぶさん、笑わないで下さい』
「ご、ごめんなさい…で、でも…あまりに可愛らしくて…」
私の耳をモフモフと触りながら笑いを堪えるしのぶさん(堪えきれてない)
…私だって好きでこうなったんじゃないのに…!
「恐らく、その鬼の血鬼術でしょう。特に身体への害もなさそうですし、2、3日あれば元に戻るかと」
『2、3日!?』
…まじかぁ。こんな姿じゃ任務どころか部屋から出れる気がしない。
ありがとうございます…とタオルで頭を隠し、部屋を出ようとすれば、A、と呼び止められた。
「尻尾も気をつけて下さいね」
『尻尾?』
と、振り返れば明らかに自分の身体から生えている尻尾。
…もう、誰か耳も尻尾も切り落としてくれ…。
『…はぁ…』
「あ、A〜!何してるんだ?」
『!!』
タッタッと駆け寄ってくるのは炭治郎。
…耳はタオルで隠してるし、尻尾は丸めて浴衣に隠した!けども…!
「…ん?なんか…A、いつもと違う匂いが…」
『!き、気の所為じゃない!?』
「そうか?…あ!髪の毛凄い濡れてるぞ。タオル被るんじゃなくて、肩から掛けないと風邪を引く…」
と、ナチュラルに私のタオルを取った炭治郎は、それを見て固まった。
…いや、私の方が固まりたいわ!ほんと長男そういうとこだぞ!((
「…猫…耳…」
『うっ…血鬼術でこうなって…』
と、言えば何も言わず猫耳に触れる炭治郎。
『ちょっ、た、炭治郎…!』
「……」
『(あ、これ完全にハマってるな…)』
仕方ない…と耐えていれば、触り方が変わり、ピクっと反応してしまった。
…も、もうダメだ…!
『た、炭治郎…もう…触らないで…!』
「!あっ、その、ごめん!つい…」
『いや!大丈夫…!しのぶさんも永遠に触ってたから…』
「あはは…わかる気がするよ…」
『はは…』
じゃあ部屋戻るね。と、炭治郎以外の人に見つかる前に、と歩き出した瞬間、廊下の角から出てきたのは善逸と伊之助だった。
「…え?な、なに、Aちゃんのそれ…」
『(しまった!タオル…!)』
「何付けてんだお前」
と、伊之助に耳を鷲掴みにされ、うひゃあっ!と声を漏らせば、善逸は鼻血を出して倒れ、炭治郎も顔を真っ赤にしていた。
伊之助は蹴り飛ばしておいた。
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時