第60話 ページ16
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『ふぅ…』
「ありがとう…」
『…うん。どういたしまして』
最近、また一段と幽霊が見える気がする。
炭治郎達が機能回復訓練中の為、その間に任務を熟しているのだが、鬼を斬る度に見えるのだ。
…ぶっちゃけ辛い。いや、感謝されるのは嬉しいけど、辛い環境だったんだなぁ…って…。
『(気が滅入りそうだよほんとに…)』
はぁ、と溜息を吐くと、終わったか?と合同任務を行っていた天元さんがやってきた。
『はい』
「早ぇな。さすが俺の嫁」
『嫁じゃないです』
間髪入れずに否定すれば、もういい加減いいだろ。と返す天元さん。
…よくないよ!あんな美人で綺麗なお嫁さん3人もいるくせに何で私まで嫁にしようとするの!逆に悲しいわ!←
「…そんなに俺が嫌いか?」
『いや、そういうわけじゃ…』
グイッと近づいてくる顔に、目を逸らしながら距離を取ると、ニッと笑う天元さん。
「だよな!お前、俺の顔好きだもんな」
『うっ、うるさいです!』
「(否定しねぇのかよ…)」←嬉しい
『私みたいなのが天元さんの奥さんになんてなれませんよ』
「お前いつもそれ言うなー」
自分を過小評価し過ぎだ。と言う天元さんに、いえ。と否定する。
『事実なので。それに…いつ死ぬかわからない嫁など、必要ないでしょう?』
「……」
そうだよ、私はいつ死ぬかわからない。普通に過ごしても、どれくらい生きられるかもわからないのだ。
それなのに、誰かに嫁ぐなど、考えたこともない。
…悲しい思いは、成る可くさせたくない。
『鬼殺隊であれば、常に死と隣り合わせですけど、それとこれとはまた別なので』
「はぁぁ……」
『えっ、なんですか…』
隣で大きな溜息を吐く天元さんに驚いていれば、あのなぁ!と私の両頬を掴む天元さん。
「先の事なんて誰にもわかりゃしねーだろ。それをグダグダと…俺が聞きたいのは好きか嫌いかだ」
『……』
「俺は、好きな女を手に入れねーまま失う方が余っ程辛ぇよ」
『…す、すみません……』
そう言えば、ぎゅっと力が入る天元さんの両手。
…痛い痛い、え、なに、地味に痛いんですけどパワハラ!?((
「それはどういう謝罪だ。これだけ言っても嫁にならねえのか?」
『……なれません』
「…派手にムカつく。このまま連れてってもいいんだぜ俺は」
『…どちらへ?』
「待合(寝具付きの)」
『お巡りさーん!私の貞操守ってくださーい!』
「アホ。歴とした姦通だ」
『いや、どこが』
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時