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第44話 ページ47

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ギチ…



『…人の家に、何の用?』

「(気づいてたんだ…)」



刀で攻撃を防ぎ、鬼の腕を斬るもすぐに生えてくる腕。

…再生スピードが並の鬼じゃない。もしかして…



『…あんた、人間を支配して何がしたいの?』

「そりゃ食材の確保さ。鬼なんだから」

『別に支配する必要はないんじゃないの?』

「ははっ、なら惨殺して喰った方がよかった?」

『…そうは言ってない』



カチャリと刀を構えると、鬼も戦闘態勢を取る。



「…ん?そう言えば君、イイ匂いがするなぁ。もしかして稀血?」

『…だったら?』

「俺が喰ってあげよう!…これで上弦になれる」

『(下弦の参…)』



…マズイな…炭治郎達、次の那田蜘蛛山でようやく下弦の伍と対峙なのに…。



『(私が抑えなきゃ…もし余計な怪我させたら…)

…氷の呼吸 壱ノ型 氷雨』

「おっと…」



避ける鬼とある程度距離を置きつつ、技を出していく。

そして、その中で気づく違和感。



『…本気出してないでしょう』

「それはお互い様じゃないかな?」

『(下弦なら、血鬼術を使ってくるはず…それを使わない…いや、使えないのか?条件が揃わないから?)』

「…なんで血鬼術使わないんだ?って顔してる」

『……』

「条件なら…たった今揃ったさ」

『!』



攻撃がくる、と身を構えた時、こっちだ!と炭治郎の声がした。



『!ダメ!炭治郎!入ってきちゃ…!』

「そうそう、人間ってそうだよね。…己より他人だ」

『ッ!』



一瞬で顔を避けるも、右目を引っ掻かれる。



「血気術 黒影(こくえい)

『!?(なに、見えなっ…)』

「A!」

『来ないで炭治郎!』



声を張れば、ピタリとその場で止まった炭治郎達。



「Aちゃん!」

『いい!大丈夫!それよりこの鬼は…』

「…だから、死ぬんだよ?」



ガキィン!



『!伊之助っ!』

「こいつは俺の子分だ!てめぇなんかに…!」

「ねえ、邪魔しないでよ」

『(凄い殺気…!)』



ビリビリと感じた凄まじい殺気に一瞬怯めば、ドォン!と隣に居たはずの伊之助が吹っ飛ばされていた。



『!!伊之助ーーッ!』

「善逸!Aちゃんを!」

「えっ!?あっ、おっ、うん!」

『――っ、氷の呼吸 弐ノ型 垂氷』

「「!!」」



私と炭治郎達との間に壁が出来るように天井を壊せば、鬼がくすりと笑った。



「そんなに大事なの?家壊してまでさぁ…なんか妬けてきちゃった」

『はは、鬼に嫉妬させるくらいイイ女みたいね、私』

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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